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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 禁断果実〜兄弟恋愛〜【8/7更新】 ( No.23 )
- 日時: 2013/08/09 19:32
- 名前: ミム (ID: r1bonIQR)
私はリビングに連れて行かれるとそこには机に美味しそうな料理が並べてあった。
それにしてもおいしそう!
少し湯気がたったカレーに美味しそうなサラダ。
それにスープもある!
何て豪華なんだろう…
でも一体、誰が作ったんだろう?
「ねぇ、これって誰が作ってくれたの?」
「俺だよ。」
「えっ?」
一瞬耳を疑った。
だって家庭的な人に見えないんだもん。
確かに勉強とかスポーツはものすごく出来そうだけど———
「凄いね!うん、本当に凄いよ!」
「なんだよ、その上から目線は。」
「あっ、ごめんごめん。」
私は自分が普通に接しれてる事に気づくと少し嬉しくなった。
もしかしたらさっきはあんな事をされたけど、ただからかわれただけなのかもしれない。
そう思うとちょっとだけ楽になっていた。
「り、亮、食べて良い?」
呼びなれていない名前を呼ぶにはまだ抵抗がある。
だけどもうあんな事をされたくない。
だって私達は本当の兄妹なんだから。
「あぁ。」
亮は一言(「あぁ」と)、言うと私は机に向かいカレーを口の中に運んだ。
「んぅ、おいしぃ〜」
頬っぺたが落ちそうなほど美味しいという事はこういう事なのか。
「よかった。」
私は美味しさのあまり亮の存在を忘れていた事に気付くと急いで亮の方に目を向けた。
「っ……」
そこにいたのは笑顔になっていた亮だった。
———ドキンドキン
なぜか胸が苦しくなる。
もしかして————
「おい、何見てんだよ?」
「べつに見てないよ…」
「なに、もしかして食べさしてほしいわけ?」
「違うよ!」
私はいつのまにか怒鳴っている自分に気付くと部屋に向かった。
それにしてもまだ胸がドキンドキンいってる。
ちがう、ちがう、ちがう————
そんなはずないよ…
私の頭にはあの事だけが流れていった。
それはそれほど遠くない過去の話———
5話 完
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