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Re: 禁断果実〜兄弟恋愛〜 ( No.28 )
日時: 2013/08/11 00:10
名前: ミム (ID: r1bonIQR)

6話


———中学2年生の時


「おはよう!」


そう言われながら後ろから頬を軽くつかれた。

私の頬をついたのは同じ学年の瀬戸風斗。
実は私の好きな人だった。


「いてっ!もうっ朝から頬っぺた突かないでよ〜!」

「わぁーー!千歳ババアが怒ったぁ!」

「なんですってぇ!コラーーーー!!」


いつもはこんな感じの私達だった。

私はあまり瀬戸に好き好きオーラを出したりしなかった。
だから私達は噂話立てられたりすることもあったけどすぐに和解した。

だけど私にとってはそれがものすごく苦しく切なかった。

そんなある日私はある一人の男子に告白された。
その男子は話した事も無ければ名前も知らなかった。

私はすぐその場で断ったが噂は一気に広まっていった。

そしてとうとう瀬戸にまで———


「なぁお前って本当にあいつと付き合ってんの?」

「えっ?」


いきなり放課後の帰り道に瀬戸に声を掛けられた私は動揺した。


「つ、付き合ってないよ。」

「それ俺信じて良いの?」

「うん、勿論。」


なんか少しいい雰囲気になったと思った時瀬戸の友達が来た。


「あれっ?風斗と橘?」

「おう、一夜いちや!」

「もしかしてのもしかしてお前橘の事やっぱり好きだったんだ〜」

「ば、バカ!ちげーよ!」


丸聞こえなんですけど…

そう思いながらも私はしらーっとした顔で耳だけはじっくり預けていた。

それいしても「ちげーよ!」ってそこまで言われると傷つくなぁ。
まぁでももしかしたら———


「だよな、風斗、前橘の事『男友達としてしか見れねぇ』って言ってたもんな」


えっ……

その時まるで時が止まったかのように思えた。