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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 禁断果実〜兄弟恋愛〜2【8/12更新!】 ( No.36 )
- 日時: 2013/08/14 22:36
- 名前: ミム (ID: r1bonIQR)
———キーコーンカーンコーン
「セーフ…!はぁはぁ———」
ま、間に合ったぁー!
私はギリギリ教室に着くと席に着いた。
周りを見るとなぜかクラスの皆クスクス笑っている。
きっと私が面白かったのだろう。
そう思うと顔が急に真っ赤になっていった。
「千歳、おはよう!ちょーギリギリだったね!」
鈴は私の席と近くの為、私達はいつもこうして授業中でもコソコソ話している。
しかも今は尚更先生が来ていない。
だからコソコソする必要もないのだ。
鈴はそう言って笑うと机をバシバシ叩いた。
「鈴、笑い過ぎだよー!酷い…ぷぅ」
私は少しひねくれてみると鈴は「冗談だよ!」っと言ってもっと笑い飛ばした。
その姿が私にとっては面白くて私も一緒に笑った。
———ガラガラ
先生が入ってくると皆の話声で溢れていた教室は急に静かになりいつも通りの日々が始まった。
昼休みになると私はお昼御飯を買いに1階に下りた。
するとそこには女子に囲まれた亮が居た。
「ねぇ、亮。今日私と遊ぼうよ〜」
そんな事を言われている亮の姿を見てなぜか胸が苦しくなった。
亮はそんな女子達の言葉を無視してお昼ご飯を買っていると私としっかり目があった。
「ッ—————!」
だけど亮は目を逸らした。
胸が苦しい…
どうして目を逸らすの?
私と兄妹になった事がそんなに嫌なの?
私の頭の中はその事ばかりで埋もれていった。
その時———
———バンッ
「いってぇー、邪魔なんだよ。」
私は人とぶつかると転びそうになった。
痛いのを覚悟に目を瞑ると私は思わず目をパチパチさせた。
だって痛くなかったの。
そこには転びそうな私を抱きかかえてくれた貴方が居たから。
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