そこには亮が居た。亮は転びそうな私を助けてくれたのだ。「り、亮…!?」私は反射的に名前を呼んでしまった。だって嬉しかったんだもん。もう嫌われたかと思った。だけど違ったんだね…思わず涙が溢れてきた。「バカ、泣くなよ…」亮は小声で私にそう言うと私の手を引いて裏庭に連れていった。その姿を君が見ているとも知らず…7話 完