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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 禁断果実〜兄弟恋愛〜2【8/18更新しました!】 ( No.40 )
- 日時: 2013/10/13 09:53
- 名前: ミム (ID: SR0aabee)
9話 (※千歳視点に戻ります)
私は急に抱きかかえられたまま裏庭に連れて行かれると亮に壁に迫られた。
「お前何で泣いてたんだよ。」
いつもと違うその声に私は不意にもドキドキしてしまった。
「なんでって…その…私にも分からないの…」
「ふっ」
するといきなり亮が静かに笑った。
「な、何で笑うの…!?」
「いや、素直じゃないなぁーって」
「えっ…」
亮が私を見つめたその目は私の事を何もかもお見通しなような気がした。
すると急に恥ずかしくなった。
「ならお前をもっと泣かせてあげようか?」
「ちょ…やっ…」
亮は私にキスをしようとした。
その時———
———ボコッ
え…
そこには何故か殴られた亮が居て、そして瀬戸もいた。
状況が理解できなくて頭の中が混乱する。
「お前今度千歳にこんなことしてみろ。俺が必ずお前をボコボコにしてやる。」
瀬戸は亮に静かに言葉を放つと亮は去っていった。
これって期待しちゃってもいいの…?
それともまた私がただ勘違いする事になるの?
何…意味が分からない。
男友達ならキスされそうな私のことなんてほって置けばいいじゃない。
なのに何で…
———ポタッ
私の頬に一粒の涙が伝った。
私はこの気持ちにまた触れるのが怖くてそこから逃げ出した。
これでよかったんだ…
うん、よかったんだよ。
だけどどうしてこんなにも胸がドキドキするの?
私は一体誰が好きなの?
誰か教えてよ。
9話 完
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