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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 禁断果実〜兄弟恋愛〜2 ( No.52 )
- 日時: 2013/09/17 20:16
- 名前: ミム (ID: r1bonIQR)
13話
———ガラッ
教室のドアを開けるとクラスの皆は一斉に視線を私に映した。
「ッ————!?」
思わず動揺してしまう。
「千歳大丈夫?」
「う、うんっ…」
私は俯きながら席に向かうと椅子に座った。
すると———
「ねぇ、橘さんって亮先輩の妹なの?」
「そうそう、それ私も聞きたかったんだぁ。」
「で、どうなの!?」
いきなりクラスの皆が質問攻めしてくる。
だけど私は動揺することしかできない。
「えっ…その…」
どうしよう…
亮には言ったら駄目だって言われてるし…
「橘さん?」
「えっ!?」
「私達の話聞いてた?」
「うん、聞いてたよ…!」
「じゃあどうなの?」
「それは、えっと…」
ここは否定するべきだよね…?
「違うよ。」
「え?そうなの?」
「う、うん。」
「そうだったんだぁ。でも確かにそうだよねー。亮先輩に妹が居るなんて思えないしさ…って何かごめんね!」
「ううん、平気!」
ふぅー…
これで一件落着かなぁ。
———キーンコーンカーンコーン
お昼のチャイムが鳴ると私は急いで下に降りた。
今日こそメロンパン取るぞーー!!
私は思いっきり張り切っていると、そこに亮が居た。
そして目が合う。
「っ…」
思わず声が出そうになる。
でも亮は私と兄妹って事言いたくないんだよね…
だから私は無視しようとした。
しかし———
———パシッ
「えっ…?」
そこには私の腕を掴んだ亮が居た。
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