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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 禁断果実〜兄弟恋愛〜2【9/30更新しました!】 ( No.57 )
- 日時: 2013/10/01 00:17
- 名前: ミム (ID: r1bonIQR)
「告白。」
その言葉を聞いた瞬間世界が一瞬にして変わったかのように思えた。
だけど嬉しいはずなのに嬉しくない。
その時———
「っ—————」
頭の中に亮が浮かんだ。
亮…
やっぱり私亮が好き。
「瀬戸…」
「うん。」
「私、好きな人がいるの。」
「知ってる。」
「えっ…」
知ってるってどうして知ってるんだろう。
もしかしてバレバレだったりして…
「お前の事ずっと見てたから。」
胸が一気に弾けそうになるくらい苦しくなった。
私は勇気を出して聞いてみた。
「いつから…?」
「………中1の時」
瀬戸は言葉を一瞬詰まらせ俯くと、次は私の目を見てはっきり答えた。
中1…
だけどあの時私の事———
「あの頃は恥ずかしくて言えなかったんだよ。それに俺のグループの奴らも何人か橘のこと好きだったし…」
そうだったんだ…
でも私の心はもう亮のものになっていた。
亮が見せるあの笑顔の裏に何かがあるようで気になって仕方がない。
それに亮は意地悪だけどきっと何かがあるはずだ。
亮に会いたい…
「行けよ。」
「え…?」
「あいつが好きなんだろ?」
「えっ、うぅ…」
「ほら行けっ!」
瀬戸は私の背中をポンッと軽く押すと笑顔で手を振った。
だけどその笑顔は寂しそうに思えた。
「瀬戸!」
「ん?」
「私、これでも瀬戸の事好きだった時あったんだからね!」
「知ってるつーの!」
私達は歯が見えるくらい満面の笑みで笑うと別れた。
そして私は貴方の元へ走って行く。
14話 完
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