ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

15話


今この瞬間、貴方に会いたいと思った。

亮の姿を見つけると私は思わず突撃してしまった。


———ドンッ！


「いてててて…」

「それはこっちの台詞だよ。」

「へ？」


そこには少し意地悪そうに笑みを浮かべる亮がいた。


「ご、ごめん…！その…大丈夫？」


亮は何故か目をパチパチさせると急にぶつかった背中に手を抑えだした。

もしかしてそんなに痛かったの…！？
ど、どうしよう…


「亮…！亮…！」


何故か返事が無い。
それに目も閉じている。

私は急いで携帯を取り出し救急車に電話を掛けようとした。
すると————


———パシッ


亮はいきなり私の体を押し倒し抑えつけた。


「り、亮…！？もう大丈夫なの！？」

「えー、あーうん。」


よ、よかったぁ…

思わず涙が溢れる。


「たくっ、お前ホント昔から泣き虫だよなぁ。」

「むぅー、馬鹿にしないでよっ…！」


だけどそう言われても涙が止まらない。

だって怖かったの。
もし亮がこのまま起きなかったらどうしようって…
大袈裟な事くらいは知ってる。
でも———


———チュ


え……

唇に生ぬるい感触を感じる。


「亮…？」

「これで最後だから、今日は俺を男として見ろ…」


男として…？
そんなのとっくに見てるよ。
だけど最後ってどういう事？


「ん……」


亮は優しく私にキスをし始める。


「もしかして感じてる？」

「亮は…？」


私は上手く乗らされないように亮に質問返しした。


「ん…っ…」


急に激しくなっていく。


「り、りょ、う…！？」