PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 禁断果実〜兄弟恋愛〜2 ( No.62 )
- 日時: 2013/10/04 15:03
- 名前: ミム (ID: EM5V5iBd)
やっと言えた…
言い終えると亮はまるで像みたいに動かなくなった。
「りょ…う……?」
やっぱり引いたかなぁ。
それもそうだよね…
妹だし…
だけど私、亮が好きなの。
だから伝えたんだよ。
亮も伝えてくれたから———
私は心配になり、そっと亮に近づき覗き込んだ。
「————!」
思わず言葉を失う。
泣いてる…
亮は右目から一粒の涙を流していた。
私は何も言わずにそっと後ろから亮を抱きしめた。
すると亮はボソッと私に言った。
「それ…本気?」
「うん、本気。なんかごめんね…」
「何で謝まんの?」
「だって私、妹だから…でも亮を愛して生きていきたいの。」
「ッ————!」
「愛して生きたい」この言葉は私達にとってとても重かった。
「俺も…」
「えっ…?」
「俺もお前…いや、千歳を愛して生きたい。」
「亮…」
今重なったこの気持ちは私達にとって天なのか地なのか分からない。
「行こっか。」
「えっ、どこに?」
「遊園地。」
「ぷっ、このタイミングで?」
「嫌?」
「ううん、行こう遊園地!」
好きな人と初めての遊園地かぁー
楽しみぃ。
「好きな人」…
いつの間にか貴方の存在は兄から好きな人に変わっていた。
15話 完
PR