PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 禁断果実〜兄弟恋愛〜2【10/7更新】 ( No.67 )
- 日時: 2013/10/08 08:27
- 名前: ミム (ID: TW1Zh9zP)
私はそのまま家に帰った。
でも一体あの2人はどういう関係何だろう…
頭からさっきの映像が繰り返されて消えない。
鈴に聞いてみたい。
だけど聞いたらきっと何かが全て崩れてしまうような気がする…
「どうしよう…」
「何が?」
「!」
愛おしい君の声が私の後ろから聞こえる。
だけど今日はその声が私を不安に陥れた。
「また何かあったのか?」
亮の声が部屋全体に甘く響く。
「う…ううん…何でも………ッ————!」
亮はいきなり私の顎を持ち上げると私を見下げた。
「りょ…う…?」
その目はいつもと違って、儚くそして怖かった。
「言えよ…」
「えっ?」
「何か隠してるんだろう?」
「べ、別に私は隠してなんてっ…」
「あっそ」
急に素っ気なくなると私の顎を離した。
「亮…!?」
私は見捨てられそうで急に怖くなる。
「ごめんなさい…っ…ちゃんと…ちゃんと話すから…っ…だから…」
「千歳、ゆっくりでもいい。だから俺に話してくれ。俺はお前に隠してることなんて何もない。」
「隠してることなんて何もない」?
そんなの嘘に決まってる。
私、信じたいよ…
だけど———
「嘘つき」
「ちと「嘘つき!亮の馬鹿。馬鹿。馬鹿…っ馬鹿…———」
「千歳…お前「さっき見たのよ…鈴と亮が2人で話している所。」
「ッ———!」
亮は明らかに動揺していた。
「やっぱりそうだったんだね…」
「千歳、違うんだ。」
「何が違うのよ!もう亮なんて大っ嫌い。」
———ガチャン
私は勢いよくドアを開けると家から飛び出した。
そしてそこには———
「り、ん…」
汗をかきながら「はぁはぁ」言っている鈴がいた。
18話 完
PR