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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 禁断果実〜兄弟恋愛〜2【10/13更新】 ( No.75 )
- 日時: 2013/10/14 10:40
- 名前: ミム (ID: SR0aabee)
22話
———4年後
月日は立ちあれから4年が過ぎた。
やっと幸せになれたと思ったあの日。
でもそれはただの勘違いだった。
私達の前に立ちはだかる大きな壁はまだ壊せていなかった。
「えーーー!!!」
し、しまった…!
カフェに居る私は鈴の報告に思わず声を上げてしまう。
そしてそれを見た周りに居る人が冷たい目で私を見た。
恥ずかしい…
だけど結婚って———
「早すぎない?」
「そう?早いかな?」
「うーん…」
私は首を傾げた。
確かにもう私達は20歳だ。
周りも結婚していく人たちが多々いる。
そう考えれば早くないのかなぁ…?
「でも必ず幸せになってね!」
「うん!」
これが私の願いだった。
早いとか遅いとかじゃなくて鈴には必ず幸せになってもらいたかった。
「で、相手はどんな人なの?」
「それが……」
「う、うん…」
鈴が言葉を詰まらせる。
もしかしてやくざとかなの?
それは鈴———
「瀬戸なの。」
「えっ!?瀬戸!??」
本日2回目の冷たい目。
又やっちゃったぁー…
「いつの間に!?」
「それが…—————」
鈴の話によると大学が同じで、元から知り合いだった鈴と瀬戸は2人の存在に気付いて話すようになり恋人にまで発展したようだ。
「へぇー!それにしても良かったね!瀬戸なら大丈夫だよ!」
「うん。私もそう思ってる。」
そう言って鈴は優しく微笑んだ。
それは今まで見てきた笑顔よりも一番美しいと思った。
私達は夕方、お店を出るとそれぞれ別れた。
結婚かぁ…
結婚…
結婚…………————
「おい!」
「え!?」
急に声を掛けられ吃驚したぁ。
って亮!?
「何ぼーっとしてんだよ?」
「え、いや…」
所詮私達は兄妹だ。
結婚なんて話題はタブーな事くらい知ってる。
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