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Re: 禁断果実〜兄弟恋愛〜2【10/19、2回更新】 ( No.95 )
日時: 2013/10/20 09:46
名前: ミム (ID: MbtYH2rf)

27話 (※千歳視点に戻ります)


帰り道、私はどうして亮がここに来たのか不思議となった。


「ねぇ、何で大学まで来たの?」

「『何で』って…何となく…?」

「『何となく』って亮はまるでエスパーみたいだね!」

「エスパー?」

「うんっ。だって私が困った時にはいつも駆けてくれるから。」


———フサッ


「…///」


私の頭に亮の大きな手が優しく触れた。


「たまたまだよ。」

「…?」


亮のそう言った顔は何処か切なくて優しかった。

でも『たまたま』なのかぁ。
何でか少しショック…


「お腹空いた?」


突然亮が私に聞いた。


「えっと…うん。」


もうそんな時間なのかな?

そう思い腕時計を見てみると時計の針は7時30分を指していた。

確かにもう真っ暗だもんね。

今は9月。
少しずつ太陽な沈みが早くなっていくことに気付いていく頃だ。


「じゃああそこでも寄って行こうか?」

「そうだね!」


私達はファーストフード店で食べる事にした。

美味しそう〜

店内の中にハンバーガの匂いが漂う。
それにポテトフライも———

メニューを決めて食事を受け取ると同い年くらいの女の子達の隣に座った。


「亮はベーコンレタスバーガーにしたんだね!」

「うん。千歳はチーズ?」

「勿論!」


私は小さい時からチーズが大好きだった。
だってチーズって———


「あれ橘さんじゃない?」

「あっ、ホントだ!て言うか一緒に食べてる人めっちゃカッコよくない?」

「それ思ったぁ〜!」

「だよねー!でもさ橘さんと言えば今日翔と何か親密そうにしてたよねぇ。」

「うんうん。特に食堂の所とかさぁー」

「え?嘘、私は門の所で見たよ!」


あれって私の事だよね…?

私はゆっくり亮の方に顔を向けると亮は普通にしていた。

何だ…良かった。


「ふぅー」


もしかしたら案外聞こえて無かったのかもしれない。


「千歳。」

「は、はひっ!」


急な低い声に驚く。


「帰ろ。」

「えっ、もう帰るの?私まだ食べてな「行くぞ。」


———グイッ


亮に強引に引っ張られると店を出た。