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Re: 禁断果実〜兄弟恋愛〜2【10/19、2回更新】 ( No.96 )
日時: 2013/10/21 08:26
名前: ミム (ID: MbtYH2rf)

「りょ、亮…!?いきなりどうしたの?」


私達はビルとビルの間にいた。
真っ暗で静かで誰もいない。
だけど一歩、間から出てみると賑やかだった。


———ガタンッ


壁の所まで迫られた私にもう逃げ場所は無い。

さっきの事で怒ってるんだよね…?
やっぱり聞こえてたのか…


「不安にさせんなよ。」


そう言った亮の声は私の体に交わっていくように消えていった。


「翔って奴とはどんな関係?」


不機嫌そうに私の顔を見る。


「あ、あいつはどんな関係も何もないよ!本当に自分勝手だし。まぁ少しは優しい所もあるけど…でも「黙れ!」

「っ………!?」

「他の男の話なんかするな。」

「えっ、でも私本当にっ———…んっ…」


唇に柔らかい感触が伝わる。
その瞬間さっき翔さんにキスをされた事を思い出した。


「いやっ…!!」

「っ………!」


亮が驚いた顔で私を見る。
そしてどんどん冷たい目に変わっていった。


「違うの…!」


本当は「翔さんにさっきキスをされたから嫌だったの。」。
こう言いたかった。
だけどそんなこと言えない…

あたふたする私に気付いたのか亮は「もういい。」と言いビルとビルの間の微かな光へと消えてしまった。

亮…ごめんなさい…
私がもっと強くキスを拒んだら———


「ねぇちゃん。」


いきなり知らない男の人に肩を抱きつかれる。
男の人は2人いた。


「え…っ…は、離して…!」

「可愛いねー。その反応じゃ、まだウブっぽいな。」

「な、何なんですか…!もう私帰るんで…!ひゃ…」


次は体に抱きつかれた。

この人達酔っぱらってる…?
お酒の匂いが凄い…


「さぁ行こうか。」

「え…?」

「ホテルだよ。ホーテール!」

「そんな…っ…嫌です!」


ジタバタするが男の人2人の力には勝てない。
そしてホテルに連れて行かれた。