コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ヒーリングKISS(仮……かもしれない←) ( No.26 )
- 日時: 2013/07/28 12:47
- 名前: ぴんくのうさぎ ◆v8I1Bhr5SU (ID: m3TMUfpp)
いやー、考えたらアレン、斬ってばっかですね(´・ω・`)
今回はやっとタイトルに近づいてます(;´Д`A
ちょっと急展開……かもです。頑張ってついてきてくださいヽ(´Д`;)ノ
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「……服、汚しちゃったわね」
しばらくして泣き止むと、涙で赤く腫れた目をこする少女。
「助けてくれてありがとう」
泣き笑いのような顔を少年に向ける少女。
それを見て、口を開く少年。
「……お前、名は」
「え?」
「俺はアレン・スエードだ」
「あ、あぁ、えっと、アリア・フロー……」
「そうか」
そう言うと、いきなり少女を抱きかかえる少年。いわゆるお姫様抱っこというものだ。
「……え?え?ちょ、君?」
「もうすぐ野次馬が来る。その前にこの町を出るぞ」
言うが早いか、少女を抱えたまま門に向かって走る少年。
「きゃあああああああ!?」
(あ、アレンには恥というものがないの!?)
少女は誰かに見られているんじゃないかと、内心ドキドキしながら少年にしがみついていた。
「……ここでいいか」
森に少し入ったところでアリアをそっと地面に下ろすアレン。
「う、うん、ありがと……」
茶色い前髪を耳にかけながら返事をするアリア。
「どうした、顔が赤い」
不意にアリアの頬に手を当てるアレン。
「〜〜〜!!??」
(顔近いっ!)
「だ、大丈夫よっ!」
座ったまますごい勢いで後退するアリア。
「そうか」
目線を外して立ち上がるアレン。
それを見て、アリアはなんだか後悔の念を抱いていた。
(って、私は何考えて……!?)
「あっ、アレンはどうして私を助けたりなんかしたの?」
気分転換のために口を開くアリア。
そしてすぐにそれが自分にとって重大な事なのを思い出した。
「……どうして、か……」
すると、どこか遠い目をするアレン。まるで昔のことを思い出すように。
それを見て、アリアはなんだか少し心が痛んだ。
「……きまぐれだよ」
少し頬を緩めてアリアの方を向くアレン。
本人は気づいていないようだが、アリアにとってそれは、好きになるのに十分すぎるくらいの笑顔だった。