コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 私は臨時ドS執事に一目惚れをした。 ( No.30 )
日時: 2013/08/11 13:14
名前: 莉遠 ◆gX.y9FxA6g (ID: 5K27D2Vq)

第8話『勝手に想像してください。』


神奈:と言うことで、今日は2人に温泉を付き合ってもらいます。

リク:お嬢様、そういうことは早くおっしゃってください。そうしなければ貸切にできませんよ。

神奈:別にいいって、そのくらい


神奈は急に「温泉旅行に行きたい」と言い、近場の高級な旅館に急きょ泊りに行くことになったのである。まあそこでリクと鈴蘭にしっかり温泉に入ってもらって休ませるのが目的なのであるが・・・


リク:ではお嬢様、早速温泉に入りますか?それとも部屋で一服されますか?

神奈:そうね、早速温泉に入ろうかしら。鈴蘭さん、一緒に入ろう。

鈴蘭:そうもいかない・・・お風呂入っている間に誰かに狙われているかもしれない・・・・・・

神奈:いいから入るの!私の命令!主の命令は絶対でしょうが!土方!アンタもゆっくり温泉入りなさいよ!

リク:・・・鈴蘭、ここは命令を聞きましょうか


頭をポリポリかいて言った。



リク:お嬢様はどうしても我々にゆっくりしてほしいらしいです。まあ大丈夫ですよ、あなた以外にもお嬢様は隠れて他の警備を備え付けてるみたいですしね。

神奈:え?なんで気づいたの?

リク:気づきますよ。こんだけ視線を感じて気づかない方が疎いってものですよ。お嬢様の単純思考に私が気づかないとでも?

神奈:ちょっと、さらっと私のことバカにしないでよ。

鈴蘭:・・・・・・わかった。まあ、お風呂の中でこけないようにしたりエスコートするのも仕事・・・か。

リク:そういうことです。ではお嬢様、遠慮なく私もゆっくりさせてもらいますね。




よかった、いくら土方でもこの状況では私に甘えてくれた。

あ、甘えてくれたことが嬉しいわけじゃないんだからね!だけどあの土方を私の思い通りにできたことが嬉しいんだから!



女子風呂の中




鈴蘭:ふぅ・・・・・・、温泉なんて・・・久しぶり

神奈:す、鈴蘭さん・・・意外とスタイルいい・・・

鈴蘭:お嬢様、どこ見てるの?



だけど全身に傷跡がある。つまり殺し屋として、ボディーガードとして壮絶な人生を送ってきた証拠なのである。



神奈:どう?ゆっくり出来そう?

鈴蘭:さあね・・・少なくとも土方はゆっくりしないと思う

神奈:え、どういうこと?

鈴蘭:多分どんな状況下におかれても・・・主であるあなたのことを考えない時はないと思う

神奈:え?


ちょっと神奈は頬を赤らめた。けど、私のことを考えてるわけじゃない。主である私のことを考えているのである。


鈴蘭:ま、私はいい機会だからゆっくりさせてもらうけど・・・

神奈:・・・わかんないな。私のことをそんなに考えてくれるならどうしてあんないじわるなこと言うんだろう・・・

鈴蘭:・・・ただのドSじゃない・・・リクは。

神奈:え?

鈴蘭:いくらなんでも・・・主に暴言を吐くなんて行為がいけないってこと・・・・・・彼もわかっている。彼もバカじゃない。何か考えがあると思う。

神奈:考え?考えって何?

鈴蘭:知らない。リクの考えを知るやつなんて・・・いない。けど、私も・・・彼に助けられた。だから彼は・・・いい人。





リク:警備って大変ですね〜。女子風呂には入れないから隣接している男子風呂で武装して待機するとは。一歩間違えたら除きですよ。

警備:土方さん、あまり変なこと言わないでくださいよ。

リク:いえいえ。こっちはあなた方が仕事してるのにこんな温泉入ってて本当に悪いと思ってます。

警備:思ってないですよね、だってすっごい笑ってますもん。

リク:いや〜お風呂なんて久しぶりですよ。最近ちゃんと寝れてなかったし疲れが吹っ飛びますね〜。これも、お嬢様をちゃんと調教できたからでしょうか。

警備:今、すごいこと聞こえたんですけど・・・

リク:おかげでリラックスできるんですよ〜。段々私好みのMになってきてますよ。



と言ってニタァと不気味に笑った。



警備:本当に執事ですか?ですが、お嬢様を大切に思っているのはよくわかりますよ。

リク:・・・と、言いますと?

警備:本当に大切に思っていなければ、そんなに仕事熱心にならないですよ。

リク:クスッ・・・さて、どうですかね。勝手に想像してください。






神奈:ふぅ!気持ちよかったね〜!土方、鈴蘭さん!リラックスできた。

鈴蘭:ハイ・・・

リク:ええ。とても気持ちようございました。では、夕飯にいたしましょうか。

神奈:うん!



温泉を出て、皆浴衣姿になっていた。神奈はリクの浴衣姿に見とれていた。カッコいいし・・・お風呂上りってのもあっていい匂いがする。

クソ・・・このドS、だからなかなかクビにできないんだよな・・・



鈴蘭:リク・・・眠そうね。

リク:鈴蘭さんこそ。日頃の疲れがたまってすっごく眠そうですよ。パッチリした目の下にうっすら隈が見えてますよ。これじゃあボディガードなんてできないんじゃないんですか?

鈴蘭:こっちの台詞・・・あなたの目の下にも隈がある・・・。執事どころじゃないんじゃない?

リク:何を言ってるんですか?鈴蘭さん。あなたの方がやばいんじゃないんですか?だってあなたは『ピー』で『ピー』で『ピーーーー』な人じゃ・・・

神奈:ちょっとぉ!お嬢様の前で何てこと言ってんだァァァ!

鈴蘭:人のこと言えないんじゃない?リクだって・・・

神奈:ストップストップ!ピーピーうるさいから!この小説はコメディ・ライト!別に下ネタとかじゃないけどそういうよい子に悪影響を及ぼすような発言はやめろ!

リク:何を言っているのですかお嬢様。この小説読んでる人は少なからずドSの意味を理解してる人ですよ。すでに大人の階段上ってます。

鈴蘭:そう、どうせある程度の歳を取った人じゃないと・・・読んでない。

神奈:ちょっと!なんか・・・もうやめて!




続く