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Re: 私は臨時ドS執事に一目惚れをした。 ( No.9 )
日時: 2013/07/28 17:34
名前: 莉遠 ◆gX.y9FxA6g (ID: gYu/uyWc)

第3話『鈴蘭さん、ご苦労様でした』


神奈:それでもう土方が超ドSなわけよ。さいっあく。

優樹菜:でも、若くてイケメンなんでしょ〜?ドSだけど一目惚れしちゃって解雇しそこねちゃった、と。神奈って意外とMなのね。

神奈:んなわけあるかぁ!


優樹菜とは『坂本優樹菜』。神奈の友達だ。そう、勿論優樹菜ちゃんはお嬢様だ。ただ、神奈ほどではない。神奈はスーパーお嬢様なのである。

現在、2人はお茶をしている。


優樹菜:ねぇ、今から神奈の家に行っていい?私もそんなイケメン執事に会ってみたいわ。

神奈:ハァ?やめた方がいいって。いじめられるかもよ?

優樹菜:けど私の今の執事なんてお爺ちゃんよ。若くてカッコいい執事を持ってる神奈がすっごく羨ましいわ。ね?いいでしょ。

神奈:しょうがないな・・・


と言って神奈は優樹菜を連れて家に帰ろうとした。だがその道中・・・


優樹菜:ねぇ、なんか誰かに見られてない?視線を感じるんだけど・・・

神奈:う、うん・・・


なんかオッサンがこっちをさっきからつけている気がする。そう思った2人は走り出した。そうしたらそのオッサンは走ってついてきた。


神奈はスーパーお嬢様。つまり、人質にして身代金を要求すれば人生に苦労しないような大金が手に入るのである。


だからよく狙われることがあるのである。



走って逃げていたら前からもオッサンとグルと思われるおじさんが来た。いわゆる、挟み撃ちというやつだ。


オッサン:大丈夫だよ、お嬢ちゃんたち。悪いことはしないから。ちょっとだけ人質になってくれればいいから。

神奈:そういうオッサンほど信用できないのよ!誰か助けてェェェ!


と叫んだら空から可憐に少女が舞い降りてきた。そうしたらその少女はオッサン2人を一瞬で倒した。


その少女の年齢は自分たちとそんなに対して変わらないように見えた。



優樹菜:あ、ありがとうございます。

神奈:本当に助かったわ、あなたは・・・


リク:お嬢様!ご無事でございますでしょうか?



リクが走ってやってきた。



神奈:土方!?なんであなたここに・・・

リク:いや、最近お嬢様誘拐計画が企てられているという噂を聞きました故、ここまでやってきましたが・・・大丈夫そうでしたね。

神奈:ええ、こちらの女性に助けていただいたので・・・

リク:そうでしたね。鈴蘭さん、ご苦労様でした。

神奈:へ?鈴蘭?


と言って神奈はその鈴蘭と思われる少女の方を向いた。その少女は一礼してこう言った。


鈴蘭:私は真田鈴蘭。今日からリクと同様に短期間の間ですがボディーガードを務めさせていただきます・・・・。

神奈:え?こんな可愛らしい女の子が私のボディーガード!?

優樹菜:へぇ、可愛い子ね。ていうかこの人が噂のドSのイケメン執事?超カッコいいじゃん!


リクはクスりと笑い優樹菜に会釈をした。



リク:初めまして、坂本優樹菜様。私は神奈お嬢様の執事、土方リクでございます。ドSと言うのはお嬢様が言ったのでありますね。



と言ってリクはポケットから携帯を出した。



リク:優樹菜様。昨日ちょっと面白い画像が撮れ・・・

神奈:うるっさいよ!やめろ!クビにするわよ!

鈴蘭:リク・・・まだ敵がいるかもしれない・・・・・・一旦家に帰った方がいい・・・・・・

リク:そうでございますね。ではお嬢様、優樹菜様、家にお送りします。ここには一流のボディーガードもおりますので心配は無用でございます。






そして織田家





鈴蘭:改めて・・・私はボディーガードの真田鈴蘭。元殺し屋。よろしく・・・




はい?



神奈:今、元殺し屋って言わなかった?

リク:いえ、お嬢様。殺しのプロを殺るには殺しのプロが一番いいんですよ。彼女は元々アメリカで殺し屋をやっていた方の娘でして、その技を叩き込まれているだけです。大丈夫、一回も罪は犯しておりません。

神奈:いや、恐いんだけど!

優樹菜:ねぇ鈴蘭さん、歳はいくつ?

鈴蘭:歳・・・多分17歳。

優樹菜:じゃあ私と一緒ですね。お友達になりましょうよ鈴蘭さん。

鈴蘭:お友達?・・・殺っていいの?

神奈:ストップストップストップ!何これ!ちょっと一旦落ち着こう!

リク:お嬢様が落ち着いてくださいませ、とりあえずお茶をどうぞ。お口に合うかどうかはわかりませんが・・・



神奈はふと思い出した。あの激辛オムライスの件を・・・



リク:大丈夫でございますよ。よろしければ、私の今持ってるお茶と取り換えますか?

神奈:あ、うん。じゃあそうして・・・



と言って取り換えたお茶を飲んだ。そうしたら・・・




神奈:か、辛ぁぁぁぁ!

リク:お嬢様、お忘れになられたのですか?私は生粋の辛党、辛党のお茶を求めたらダメですよ。

神奈:だからってなんでお茶に唐辛子入れてんのよォォォ!







続く