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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 【参照50!感謝】貴方に愛されたい僕とハナミズキ。 ( No.10 )
- 日時: 2013/08/01 17:37
- 名前: 夕紀 ◆8HAMY6FOAU (ID: 9E/MipmP)
8.
何故か流れる涙に困惑しながら、
あたしは必死に涙を拭っていた。
だけど、涙は止まってくれなくて、
自分でもわけが分からなくて、
それで、怖くて……
コンコンッ
「いっちゃん?起きてるの?開けるよ」
ノックと共に、部屋の扉が開いて。
「っ!?いっちゃん!!」
そこには、驚いたような隆弘がいて。
「ぅ……たか、ひろぉ……」
隆弘の顔を見たら、安心してあたしはさらに涙を流したのだった。
▼
「もぉ〜いきなり泣いてるから、びっくりしたじゃんか」
「……ぅん」
あたしの頭を撫でながら、隆弘は苦笑して言った。
ベッドに二人して座って、あたしは隆弘にもつれかかるように座っていた。
落ち着いた頭で、あたしは考える。
なんで、あたしは泣いてしまったんだろう。
決して悲しいことなんてないのに……。
どうしてだろうか。
「あ、やべ。そろそろ、起きる頃か……いっちゃん」
「ん」
すくっと、隆弘はベッドから立ち上がってあたしに言った。
「俺、お前らの朝飯作ってくるから。いっちゃんも、早く支度してリビングに来いよ」
「はーい」
パタン、とドアがしまった。
「…………着替えよ」
というか、今、思ったんだがパジャマっていうか部屋着で隆弘と会っちゃったよ。
これは、女の子としてどうなんだろう。
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