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第1話　

「武雷人……、相談屋ですか？　ちょっと相談したい事が……」

相談してきたのは、小柄でひょろひょろとした男の子だ。
多分1年生だろう。顔を見た事が無い。

「まず、お名前どーぞ。そしたら、相談内容ね」

「は、はい！　1年3組、黒田海斗です」

黒田海斗、と名乗った少年は、相談内容を話すのをためらっている。
どうせ、というのも酷いが、告白の手伝いか何かだろう。

「あ……、あの……」

「こ……、告白を、手伝って欲しいんです」


図星かーい


「いやー、このモジモジのしようは告白だと思った」

と颯が口を開く。
すると、皆も同意見のようだ、頷いている。


まぁ、相談されたからには解決するのが俺等のルール。
今回も頑張りましょ。


「黒田、海斗君？　俺等に任せたら、悪い様にはならない」

「は……、はい！　よろしくお願いします！」


いつものように、絶対解決の合図を遼が言う。

「しゃー！　黒田海斗の相談、武雷人相談屋が、絶対に解決する！」


これで、俺等の新しい依頼が始まった。

「あ、それで、告白をしたい相手は誰なの？」

と、裕太が忘れてたかのように言う。
やはり、皆忘れていた。口々にそうだっただの、確かにだのと言う。
無論、俺もだが。

「僕の、告白したい人は……」



この後の言葉で、俺等が驚く事になるとは思ってもいなかった。