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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 【短編集】恋して、愛して、抱きしめて。 ( No.11 )
- 日時: 2013/10/14 17:51
- 名前: 八田 きいち。 ◆8HAMY6FOAU (ID: dzyZ6unJ)
すきすきすきすきすきす。
「だいちゃん!チュー!」
「ぶっ!!」
彼女のその一言で、オレは飲んでいたコーヒーを吹き出した。
「はぁ?!お、おまっ!なに言って……!」
「むー!だって、だいちゃん私にかまってくれないんだもんー」
ぷくぅと頬を膨らませて、上目遣いに見つめてくる。
くるんっとカールした髪が揺れる。
彼女と会うのも1ヶ月ぶりだった。
大学生のオレはバイトやら課題やらに追われていてゆっくり会える日なんてなかったから。
寂しかったのか、と思う。
今だって、オレの腰に腕を回して顔をうずめてる彼女の体は震えていた。
「……寂しかったよ」
「うん」
ほら、やっぱり。
会いたい時は連絡してって言っても彼女はしてこない。
オレの邪魔になってしまうと思ってるから。
そんなことはない。
オレだって、会いたい日だってある。
「寂しい思いさせて、ごめんな」
「……っん」
ちゅ、と唇に触れるだけのキス。
彼女は少しだけ頬を染めて、にっこり笑った。
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