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- Re: 【短編集】愛しい貴方との恋模様。 ( No.35 )
- 日時: 2014/03/05 22:46
- 名前: 八田 きいち。 ◆8HAMY6FOAU (ID: DTf1FtK0)
新撰組な感じ。
実際の歴史を元に書きました。
ほとんど発作的。
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彼らに出会ったあたしは、
女を捨てた。
”俺”になったのは必然だ。
強くて逞しい彼らに憧れた。
ただ一つを信じて歩く姿はとても輝いていた。
『 俺をっ……新撰組に入れてくださいっ!! 』
震える声でそう叫んだ。
女が持つことのないであろう刀を握りしめて、
半泣きになりながら。
そんな俺を受け入れてくれた新撰組。
俺は生涯、
新撰組にこの身を捧げる。
そう決意した、17の春。
「 渚!今度こそたおーす、覚悟しやがれ!」
「 えっ、やだやだ。平助くん、本気になっちゃうの?無理無理おれ、勝てないって!」
「 渚、がんばってくれよ〜、俺、お前に今夜の酒代かけてんだからよ〜」
「 平助ぇ、俺、お前にかけってっから勝てよぉ」
「 はぃ?!原田さんなんてことを!永倉さんも!」
「おーおー、まかせときなよ新さん!渚なんてこてんぱんにしてやっから!」
新撰組、屯所。
道場の裏庭では藤堂平助(とうどうへいすけ)、結城渚(ゆうきなぎさ)が対峙していた。稽古用の木刀を握り、相手を見る。
その周りには休憩中の隊士たちに原田左之助(はらださのすけ)永倉新八(ながくらしんぱち)の姿が。皆面白がってどちらが勝つかかけているらしい。
「ちょ、もう!おれと平助くんの実力互角なんだからさー仲良くしよーよ、」
「いずれかはどっちが上か決めなきゃいけないんじゃないの」
「あっ、総司くん」
平助との勝負をしぶる渚の前に現れた沖田総司(おきたそうじ)。意地悪そうな猫目で平助と渚を見つめている。
「お、総司も見物かー?」
「こっちこいよ」
「原田さんと永倉さん。じゃ、お言葉に甘えて」
「え?!ちょ、総司くん!」
いつは渚が困ると助けてくれる総司も今日は傍観者のようだ。
仕方ない、と渚は少し息を吐いた。
夏が近づいてきているようなここ連日の暑さ。
今日も太陽は地面を照りつける。
瞼をとじて、もう一度その瞳をのぞけばそこには武士の光。
「へへっ、顔つきが変わったな!勝負だ!!」
「手加減しないからね!」
ぎゅっともう一度木刀を握りしめ、
すっと型を構える。
「 新撰組結城渚、参る!! 」
戦場は近い。
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10分クオリティ。
新撰組大好きです←
渚ちゃんはオリキャラで、あとの登場人物。
藤堂平助、永倉新八、原田左之助、沖田総司は新撰組隊長たちですね。
もう、マジかっちょいいwww
新撰組の連載したいけどおれ、きっとオチが見えなくて挫折するわww