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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 【短編集】恋して、愛して、抱きしめて。 ( No.5 )
- 日時: 2013/09/01 23:55
- 名前: 八田 きいち。 ◆8HAMY6FOAU (ID: 13edWJH2)
手をつなごうか。
赤く染まる空。
並んで君と歩く。
君の右手と私の左手が時々触れ合う。
その度に、
胸がキュッと締め付けられて、
ドキドキと胸が高鳴って。
この音が聞こえたらどうしようって、
顔を赤くして。
君の温かい手に触れたい。
その手を絡ませて、
手の体温を感じたい。
そんな私は我儘かな。
でも、君のことにはどうしても欲張りになっちゃうんだよね。
家まであと、10メートルちょっと。
嗚呼、もうこの時間は終わりなのかな。
また、言えなかったな。
「……手、繋ごうか」
君の呟いた言葉。
びっくりしたけど、嬉しくて。
君も私と同じ気持ちだなんて、
すごく嬉しい。
「……うん」
君も照れているのかな。
顔がそっぽを向いてるよ。
そんなところが可愛いんだよ。
なんて言ったら、怒るのかなぁ。
ゆっくりと、君の手と重なる私の手。
嗚呼、あったかいなぁ。
思っていた通りの温かさ。
包み込むように手を繋がれて、
また胸がドキドキしてしかたない。
好きだよ。
私は君が大好きだよ。
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