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Re: *涙恋華*(実話) ( No.10 )
日時: 2013/09/09 23:13
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: yU8XJsFi)
参照: ありがたき幸せを大切に。

第二話『笑えない冗談』


……信じていた、のに。


数分経っても、数時間経っても返信が来ない。
おい、どうした孝仁。
私は何回もメールを問い合わせするが、相変わらず返事は来ない訳で。


「だいすき」「責任とって」に答えられないなら、好きでもないし責任もとれないってことになる。
だけどこれも、冗談交じりで言ったわけだし——。
孝仁も、冗談で返してくれる。
そう思っていた。


嫌な予感は、する。
だけど頑張って前向きに考え、私はのんきにゲームを始めることにした。


「……あ」


テレビの電源を付けた時に、タイミングよく孝仁からメールが来た。
私は手慣れた手つきでメールボックスを開き——……。


そして、唖然とした。


from.孝仁
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
あのさ

俺さ部活の部長になるんだ
部活サボれなくなったんだ、
バイトだってあるし、
遊べなくなったりするんだ
だから別れよう、
誕プレまじで嬉しかった

ごめんよ
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


え。
私は携帯片手にフリーズ。
……ちょっと、状況が理解できない。


冗談言ったから、冗談で返してきてる?


……いや、それにしては笑えない。


from.依麻
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ごめん毎度のこと長文になるけどさ、
ちょいまって考え直して(´・ω・`)
遊べなくなっても、
たまにしか連絡とれなくなったとしても
私は大丈夫だし、
好きな気持ち冷めたりとかしないし…

忙しくても私は平気だし
連絡もひかえるし直すとこ直すし
でも孝仁はそれは嫌?
復縁したけどさ、
やっぱ私のこと好きになれなかった?

もし他に好きな子とかいるなら
正直に言って
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


震える手でおかしな長文を送り、私は携帯を見つめる。
のんきにゲーム……なんて、してる暇じゃない。
こんなの、冗談なんかじゃない。
本気に決まってる。


やっぱり孝仁は、復縁しても私の事が好きになれなかった?
そう思い当たる節は、確かにたくさんあった。
復縁してから、一回も孝仁とキスをしていない。
手も繋いでいないし、抱き着くのはいつも私から。
遊んでも三時間程度で解散してたし——。


そんな不安はあった、けれど。
私にとっては、そんなのどうでもよかった。


もう一度、孝仁の隣にいれただけで嬉しかったから。