コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: *涙恋華*(実話) 45話更新! ( No.107 )
- 日時: 2014/01/13 04:06
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: HbGGbHNh)
- 参照: すべて忘れて戻りたいの
第四十八話『彼女の本性』
『だって行ってくれないもん!』
……美紀、ちゃん?
私は大胆すぎる美紀ちゃんに、フリーズ。
明らかに誘ってる、誘ってます。
美紀ちゃんがこんな子だったとは……。
盛り上がってた空気が一瞬にして変わり、女子はみんな黙り始めた。
テンションがあがってるのはわかる。
だけど、さすがにみんなが居るこの場で言うことじゃないし……ね。
やっぱり、美紀ちゃんは周りのこと考えてない。
やっぱり、デリカシーがないな……なんて。
ちょっぴり、イライラしてる私が居る。
『美紀だまれ、ころす』
孝仁が美紀ちゃんの言葉に反応し、そう返すと共に美紀ちゃんと自身の個人LINEのやりとりのスクリーンショットを貼りだす。
周りの空気は騒然。
そして私も驚きを隠せずに、そして何よりも——。
やっぱり、ショックだった。
「……はぁ」
私のただの未練。
そんなのはわかっているけれども——。
やっぱり現実を受け入れなくちゃ、いけないんだけどなぁ……。
そう思っていると、
『依麻、大丈夫かい?』
同じクラスの江田尋子から、そんなLINEが来た。
『正直デリカシーないなって思ってしまった』
気付けば、私は正直に尋子にそう送っていた。
尋子は美紀ちゃんと仲がいいが——。
なぜだか、尋子には自分の気持ちを言えた。
『そうだねー、
デリカシーのかけらもないし、
美紀は依麻のことなんて考えてないと思うよ?
だから期待とかしちゃだめさ、
あの子ばかだから大事なときだけ
綺麗事ゆっときゃいいって思ってるよ(笑)
そうゆうところ私も見ててわかるからさ、
応援してるけどそうゆう面は
美紀のことも
孝仁のことも嫌いだし
依麻の味方』
返ってきた尋子の言葉に、私は思わず目を丸くする。
……素直に、尋子の言葉が嬉しかった。
そしてさりげなく尋子が言った、美紀ちゃんのこと。
『大事な時だけ綺麗事ゆっときゃいい』
そんな子だったとは、思わなかった訳で。
仲のいい尋子だからこそ、わかることもあるわけで。
美紀ちゃんは正直デリカシーがないけれど、まさかそこまでの子だったなんて思っていなかった。
表から見たらそんな風には見えてなかった。
なんだか衝撃的な事が多すぎて、だんだん私の頭が混乱してきた……ような気がする。
「……まじか」
私と尋子のやりとりはしばらく続き、そして四組のグループLINEも朝まで活発だった。