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Re: *涙恋華*(実話) 50話更新! ( No.112 )
日時: 2014/01/25 23:54
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: s4AxdT15)
参照: 大好きって言いたいだけ

第五十一話『デリカシー0%』


……でも、私がここで口を出して何になる?
それで『はい、わかりました』なんて話が通じる相手じゃなさそうだし——。
何せ、今の私の立場は元カノ。


彼と彼女にとっては、『邪魔者』なのだ。


『文哉、たすけて』


色々考えながらグループLINEを見つめていると、孝仁からそんな言葉が。
何が起こった、と思って少し心配したが——。


『美紀が泣いた』


前言撤回。


『たすけて』

『なにがあったの』


孝仁の言葉に、陽子が反応する。
さっきから孝仁に反応するのが陽子しかいないような気が——。
そう思っていると、


『電話しててちょっとからかいすぎた』


孝仁がそう言い、私の思考が止まる。
……電話?


私とは滅多に電話しなかったくせに。
電話したとしても、二分で終わらせてたくせに。


そんな私の中の、醜い感情がまた顔を出し始める。


『また冗談じゃなくて?』

『冗談じゃない、既読7』


七人も見てるのに、みんな喋らない。
やっぱり、みんな私と思っていることが同じなのか、それとも——。


そう思っていると、


『イライラなう』


美紀ちゃんが現れた。


『美紀もイライラしないの!』
笑顔! ね?
孝仁もあまり言い過ぎない!』


そんな二人に対し、文哉は必死に仲裁に入っていた。
喧嘩も個別でやれよ……。
私のイライラはだんだん悪化してきた、気がして。


ガラケーだから読み込みが遅いけれども、
『そういうの個別でやれば
ここクラスのLINEなんだから』と
送ってやろうかなと思った時——。



































『あんさ!
そうゆうの個人でやれば!
みんな見てんの!わかる?

見て不愉快って思う人も
いるってこと考えな』































尋子がそう、クラスのLINEで呟いた。