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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: *涙恋華*(実話) 50話更新! ( No.113 )
- 日時: 2014/01/25 23:58
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: s4AxdT15)
- 参照: 大好きって言いたいだけ
第五十二話『第三者の救世主』
「……え」
私は思わず、携帯の画面を見てそう口を開いていた。
……尋子は、エスパーかってくらい私の心境をわかっててくれている。
私の代わりに、言ってくれた……?
驚いてるのと裏腹に、凄く嬉しい自分がいる。
『ごめんなさい』
『尋子、怒るなって(笑)』
『尋子、ごめん』
孝仁の謝罪に引き続き、文哉と美紀ちゃんの言葉。
すると尋子は、
『怒ってないよ(笑)
でもそれくらいバカじゃないんだからわかるよね』
スッキリするくらい、スパッとそう言いきった。
『ごめんなさい』
『辛い人や不愉快な人も
いるんだから
周りを考えろってこと。
はい、おわり。わら』
もう一度謝る孝仁に対し、尋子はそう締めくくる。
……かっこよすぎる。
そしてこの『辛い人』って——。
やっぱり、私の為に言ってくれたんだ。
『ごめんなさい、俺が悪かった』
孝仁は何度も謝り、クラスLINEは静かになる。
すると孝仁は切り替えたかったのか、
『違う話題にしよ。
文哉、アニメについて語ろう』
『いいよー』
文哉を誘ってそう言い始めた。
……出た、アニメ。
孝仁は某海賊アニメが好きなので、よく文哉と語っている。
しかし、
『でもこれこそここで話す話題じゃないじゃん
なにしてんだ俺
ポン』
孝仁は、そう言い残してLINEのグループから退会した。
『ポン』という効果音で、不覚にも笑ってしまった私。
とりあえず、グループ内にいる人たちは何度も孝仁を招待し始めた。
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