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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: *涙恋華*(実話) 50話更新! ( No.122 )
- 日時: 2014/03/03 17:15
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: QAv7imQ6)
- 参照: 大好きって言いたいだけ
第五十六話『追撃の時』
どんなに思っても、
やっぱり一度切れた糸は元には戻せなくて。
**
三月二十六日。
長く感じる春休み、今日もいつものように家でのんびりしながら携帯をいじっていると、
『そろそろかな、ちょっといってくる』
クラスの仲良し……真枝とあゆと麻里と加耶と私のLINEのグループで、あゆが突然そう言いだした。
『どこいくの?』
疑問に思った麻里は、すぐにあゆにそう問いかける。
すると、すぐにあゆから返事が来た。
『真枝ならわかるよね(^ω^)』
『うん(笑)いってら』
あゆの問いかけに、真枝はあゆを見送るようにそう返す。
……一体、どこへ行くんだろう。
私もよくわからないまま、とりあえずあゆを見送ろうとしたが——……。
同時に、真枝から個人LINEがきた。
『あゆが今から美紀ちゃんに言いに行くんだって!』
え。
私はその文章を見て、フリーズ。
言いに行くって……え?
『えwwww大丈夫なの?』
『あゆ、誰に止められても行くっていってたよ』
……なるほど、グループの『いってくる』は、そういう事だったのか。
事情を知ってしまった私は、もう一度グループのLINEを見る。
すると、
『あゆ、頑張れ! 応援してる』
『実況はスクショでお願いします(笑)』
麻里と加耶も事情を知ったみたいで、そんな文章を送っていた。
……頼んだわけじゃないのに、みんな私の為にここまでしてくれるなんて……。
あゆに負担をかけるのは申し訳ないけど、でも。
でも、あゆがちゃんと私のこと考えて行動してくれてるのがすっごく嬉しかった。
『あゆ、ありがとう! 頑張ってね!!』
だから、私はのんきにそんな言葉を送ったんだ。
この出来事が、修羅場に繋がるとは知らずに。
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