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第六十一話『ヒートアップ』


『てかなんなのまじで腹立った
依麻と同じにすんなや』


この美紀ちゃんの言葉に、私は驚くのと同時に開いた口がふさがらなくなる。
本性、モロ現れとるな……!!


そして、私と同じなのがそんなに腹が立つのか。
そう思うと、同じく私も腹が立つ訳で。


しかし、ここで私が怒っても仕方がない。
もう一度、落ち着いてスクリーンショットに視線を移した。


『してねぇよ(笑)
ほんと話通じねぇ(笑)
依麻と美紀は違うって言ってんだけど(笑)』

『まずお前の言い方どうにかしろ』

『お前の態度どうにかしろ』

『みっきが自分の事ばっかって
依麻も自分ばっかりじゃん。
言い方ちゃんとしてねぇからお前』


散々な言われようだ。
そう思うのと同時に、ますますヒートアップし始める２人。
これじゃあ、本当に喧嘩になっている。


あゆを巻き込んでしまった罪悪感に襲われていると、


『依麻のどこが自分勝手よ
お前と孝仁が付き合ってるから
依麻は気にしないふりしてるの。
その依麻の前でお前は気にせず笑ってんだよ

言い方ちゃんとしてたわ(笑)
美紀が最初にお前って言ってきたから
こっちもこういう言い方なの
お前の態度がちゃんとしてねぇからだよ
気付けバカ
自分悪いって思ってるなら
どんな言い方されても改めるのが常識だろ
得意のいい訳で返せば？
こっちは正論だからいい訳には負けないけど？

話してる意味ないと思った依麻と話せば？
自分からさ。
最初に依麻と話してどーすんの？
って言ったけど、もう知らん』


あゆはそう長文で、美紀ちゃんに送った。