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Re: *涙恋華*(実話) 61話更新! ( No.139 )
日時: 2014/03/20 15:55
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: 5gZrZwZo)
参照: 大好きって言いたいだけ

第六十四話『依麻VS孝仁』


私は軽く驚きながらも、すぐに正気に戻る。
……今度は、私の番だ。


『あのケンカやめさせろ
答えなんかみつかんねーだろ』

『早く』

『俺からは止められない』

『このケンカはお前しか止められないんだ』


孝仁からのLINE連打。
私はガラケーなので、表示も打つのも遅い。


だから、


『あー、もういいや
俺が終わらせる』

『大変なことになっちゃってるし
ヒートアップしちゃってるけど
みんな私のためを思って言ってくれてるだけで
答えを見つけるためにしてるってわけじゃないよ

誰も答え求めてるわけじゃないし
でも最初から全部悪いのは私だから
美紀ちゃんもあゆも誰も悪くないよ』


孝仁との会話が噛み合わない。


『打つの遅くてごめん』

『じゃあさ、
なにが目的?』


孝仁からすぐにLINEが返ってきて、私は唇を噛み締める。
……目的なんて、何もない。
ここで私が、ちゃんとしなきゃ。
今度は私が孝仁と話す番だ。


そう思って、指を進めるが——……。


『依麻、違う』

『なにも目的なんかないよ』

『お前だけのせいではない、まて』


や は り 話 が 噛 み 合 わ な い


『いやー』


このグダグダさに落胆していると、孝仁からそうLINEが来た。


『なに』

『どうしましょ、
やばくない? あの喧嘩

お前はさ、なにか言いたいことないの?
俺や美紀に。
まずそれを教えてくれない?』


まだ好き、今更だけどもう一度戻りたい。
そんな事言っても、無駄なだけだ。
だからもう、孝仁に言いたいことなんてない。


だけどやっぱり、私の口からデリカシーを持てと言った方がいいのかな……。
そう思いながら、とりあえず一つずつガラケーながら頑張って指を進めた。


『元凶は私だから、私がどうにかする。

私うそつきだから
信じてもらえないかもだけど
私はあゆに美紀ちゃんと喧嘩しろなんて頼んだわけじゃない。
あゆは私の為を思ってやってくれてるだけ。

だからあゆも美紀ちゃんも悪くない、
孝仁も悪くない

ちょっと待ってね』


そう送り、孝仁になんて言おうか考えようとした時、


『それは知ってる
お前がそんなことする人じゃないことぐらい知ってるわ
ばーか(笑)』


こんな内容がきて、不覚にも泣きそうになった。