コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: *涙恋華*(実話) 61話更新! ( No.143 )
- 日時: 2014/04/16 17:24
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: /v7BfUQP)
- 参照: 大好きって言いたいだけ
第六十六話『修羅場の結末』
尋子からLINEがくるっていうことは、きっと。
きっと、修羅場になった話の事だろう。
そう思いながら、画面を見つめていた。
『私、正直ショックだった。
依麻があゆに美紀に言えって頼んだの?』
続いてきたその文章に、私は目を逸らす。
…誰から見ても、きっとそう思う。
私があゆに言わせてこうなったって。
『私が何も言わなかったから
あゆに言わせるような形になっちゃったけれど、
頼んだわけではないよ。
でもあゆは、私の事を思って言ってくれた』
『責めるつもりわないのさ。
けど、文哉がこの話知っちゃったんだよね。
一応止めたけど依麻とあゆにいきそうなんだよね。
文哉に何かゆわれても
シカトでいいから!笑
とりあえず誰が悪いとか
私には関係ないの。
ただ孝仁はもう美紀のだし、
二人だいぶ疲れてんのさ。
私、あの2人に幸せになってほしいから
あゆにややこしくさせちゃダメって伝えてほしい。
もし美紀の行動とかがだらしないって思ったなら
私に言ってくれない?
私が美紀に直してもらうようにゆうから。
もうこうゆう風にごたごたにならせたくないから
私が全部やるから!
何ゆってるかわかんないね(;_;)
私がこんなこと言っても
何だお前って思われるだけかもしんないけど
ただ聞くだけでいいから
聞いてほしい』
尋子からの長文。
その文章をしっかり心に刻み、私は頭を振る。
そしてしっかりと目を覚ました後に、尋子への返事を打った。
『知られたね(笑)
大丈夫だよ!
私ももう疲れた、
全部私がいつまでも汚く未練たらたらな
気持ちの問題から始まったことだから
もう好きなのやめるし
美紀ちゃんと孝仁のことももう眼中からなくす
もう言いたいことは
尋子もあゆも言ってくれたし
考えてくれたから大丈夫、
美紀と孝仁の仲をぐちゃぐちゃにするのを
望んでるわけじゃないし
ちゃんとわかるよ、
わかりやすい。
ありがとうね、尋子
最終的に尋子まで巻き込んでるし
色々な人巻き込んじゃったね、
本当にごめんね』
同じような長文のLINE。
打ってる時に孝仁の顔や付き合ってた時の思い出、孝仁と付き合う前の始まり。
それが全て浮かんで消えた後、最後には美紀ちゃんと孝仁の二人の姿が滲んだ。
もう、いい。
これで、いい。
私はもう、孝仁を好きでいるのをやめる。
いくら好きでも、もうどうにもならない。
尋子の言う通り、もう孝仁は美紀ちゃんのもの。
私の彼氏じゃない。
もう、振り向いてくれることなんてない。
私は過去の存在。
全部、終わり。
『美紀も孝仁も私もあゆも依麻も、
みんな悪い!
みんな悪いけどみんないい人なのわかってるから
依麻がそれでいいなら、
私は何も言えないや。
別に孝仁と美紀はぐちゃぐちゃになってないけど
女子同士が仲悪くなりかけたりしてるしょ?
それが嫌なの。
いや、逆に話聞いてくれてありがとね!
巻き込まれたんじゃない
自分から巻き込まれにいっただけだから
謝らないで』
この子は、やっぱりいい子すぎる。
涙腺が緩みそうになるが、堪えて返事を打つ。
『尋子の気持ちわかったよ
本当はまだ好きだけど
私が好きな限り、
どうしてもこうゴタゴタになっちゃうから
もういい
好きでいてももうなんも意味ないし
邪魔とかしたくない
だからこれでいい
なんもだよ。
尋子は悪くない、
私こそ聞いてくれてありがとうね』
こう送るときに一気に涙腺が爆発しそうになるが、頑張って堪えて送信ボタンを押した。
これで、私は完璧に孝仁を諦める。
私の周りには素晴らしい友達もいるし、孝仁とも最後にLINEが出来たし——。
もういいんだ。
私は、幸せ者じゃないか。
『もうこうするしかないのかもしれないよね、
私も依麻の立場だったら
そうしてると思う。
依麻は強いよね
ほんと尊敬するそうゆう所。
強がってんのかもしんないけど
言葉でそうやって言えるとこ
すごいとおもうんだ。
じゃあもうとりあえずは、
解決ってことにしとくね。
みんな黙らせるわ(笑)』
私は強くなんてない。
こうするしかない。
もう、こうするしかないんだ。
わかっている、わかってるんだけど——。
涙が、止まらない。