コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: *涙恋華*(実話) 2話更新! ( No.15 )
- 日時: 2013/09/11 20:10
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: y.72PaHC)
- 参照: ありがたき幸せを大切に。
第四話『押せないボタン』
そう自己嫌悪に浸っているうちに、
from.孝仁
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頼むから諦めてくれや
実際気になる人もできた、
だから別れてくれ
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孝仁から来た、私にとって残酷な言葉。
……ここまで言われちゃ、私はもう何も出来ない。
「……気になる、人……?」
じゃあやっぱり、孝仁は復縁しても私の事が好きになれなかったんだ。
この一ヶ月——遊んでるときも、メールしているときも。
孝仁は、私じゃない違う子を考えていた。
キスをしてくれないのも、抱きしめてくれないのも。
答えは、簡単じゃないか。
私の事が、最初から好きじゃなかったんだ。
from.依麻
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わかった
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ここまで打ち、私の指は止まる。
この先の言葉、本当は打ちたくない。
打ちたくない……けど。
孝仁は相変わらず怒ってるし、もはや『頼むから諦めてくれ』『別れてくれ』ってお願いされてるし——。
救いようが、ない。
「……っう……」
自分でも何を思っているのかわからなくなって。
ひたすら、涙が止まらなくて——。
ただ、その先の文章を打つことしか出来なかった。
from.依麻
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わかった
ごめんね最後までしつこくて
色々ありがとう
ちゃんと孝仁が私に向き合ってくれて
嬉しかったし幸せでした
その気になる子とうまくいけるように頑張ってね!
部活とバイトも頑張れ\(^^)/
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もう困らせることはできないから、ひたすら強がることしか出来ない私。
ここまで言われても、本音は別れたくない。
本当は今すぐ孝仁に会って、別れたくないってしがみつきたいくらいだ。
……だけど、気になる子がいる時点でもうだめだってわかったから。
これを送ったらもう戻れないんだな、って。
——そう思ったら、なかなか送信ボタンを押せなくて。