コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: *涙恋華*(実話) 4話更新! ( No.19 )
- 日時: 2013/09/13 22:08
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: kVKlosoT)
- 参照: ありがたき幸せを大切に。
第六話『痛い優しさ』
from.孝仁
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誕プレありがとうな\(^o^)/
一生大事にするよ(≧∇≦)
わかってくれてありがとう
おやすみ
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孝仁からきたメール。
——もう、これで。
これで、本当に終わったんだ。
「……っ」
涙腺崩壊とはまさにこのことを言うってくらいに、私は涙が止まらなくなった。
こんなに泣いたのは、最初に別れた時と同じくらいで。
後にも先にも、人生の中で一番泣いた出来事……だと思う。
もう、辛すぎて返信出来なかった。
一生大事にするとか、そんな優しさなんていらない。
それでも、みんなに優しいのが孝仁。
振った子に対しても、自分が振られた人に対しても、あまり関わりのない人にでも——。
誰にでも、優しく接する暖かい人。
そんな孝仁が、本当に大好きだった。
私がうざいのもしつこいのも、孝仁が一番知ってるでしょ。
私が馬鹿だから簡単にわかるはずないのも、全部知ってるでしょ。
わかるはずないんだよ、本当は。
気になる子がいたって、私のことが好きじゃなくたって。
私は孝仁が好き。
簡単に止められるはずないんだよ。
最初に付き合って一ヶ月記念日。
初めてお泊まりして、孝仁が『付き合ってる実感湧いた』って言ってくれた。
『俺絶対部活でキャプテンになるから、キャプテンになったらなんかちょうだいね』って。
『依麻、応援してね』って。
応援する気満々なんだけど。
ご褒美あげる気満々なんだけど。
……どうして、くれるの。
もうきっと、そんなこと孝仁は覚えていないだろうけど。
私の暴走メールの答え。
それは二時間かけてご丁寧に責任とれない=別れよう、という答えを出された訳で。
孝仁なりに出した答え。
これを言い出すのにも色々考えたと思う。
なのに私は、しつこくしてしまった。
それが一番の後悔だ。
暴走メールを送らなければ、変にカワウソに考えさせることもなかったかも知れない。
そりゃあ私の事が好きじゃないのに、『だいすき』『責任とって』なんて言われて返せないのは当たり前だ。
なんか変にプレッシャー与えちゃったな。
何やってんだ、本当。
今回も後悔まみれだけど、前みたいな別れとは違う。
今回の場合は『仕方ない』んだ。
ちゃんと、ここでを受け止めないとね。
孝仁はちゃんと将来の夢もあるし、今も大忙し。
それを彼女だった私が、誰よりも理解して応援しなきゃだめなんだ。
だからせめて、今夜だけ。
今夜だけは、汚い感情を思い浮かべても許してください。