コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: *涙恋華*(実話) 18話更新! ( No.49 )
- 日時: 2013/09/20 18:51
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: i0zh.iXe)
- 参照: ありがたき幸せを大切に。
第十九話『一ヶ月間の答え』
その決意からしばらくして。
また美紀ちゃんから返事が来た。
——正直に言えば、あまり見たくはない……けれど。
ここで見ても見なくても、事実には変わりがない。
だから私は、一呼吸おいてからメールボックスを開いた。
from.美紀
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一月の最後らへんかな、確か!
二月の最初かな、
そこらへんに告白されたんだ!
依麻は優しすぎるよ
ありがとう
みっきの話を聞いてくれて
みっき本当に好きだから
諦めない気持ちって凄いって思った。
全然おあいこって言ってくれたけど
依麻はあん時悪くないからね。
気持ちが少し楽になった。
本当にありがとう!
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美紀ちゃんの言ってることが、本当ならば。
孝仁が美紀ちゃんに告白したのは、一月の終わりから二月の初め。
私と別れたのは、一月二十八日。
一月の終わり。
……と、いうことは。
別れてすぐ美紀ちゃんに告白した、ということだ。
もうね、ここまできたらね。
どんだけ私と別れたかったんだと。
……ていうか、陽子は?
あんなに陽子の事、目で追ってたりしてたのに——。
どっちにしろ、復縁した時から孝仁は私に興味なんてなかった。
陽子と美紀ちゃんのどちらかを狙っていたんだ。
なら最初から、私の告白を保留にしなくてもよかったのに。
無理に復縁しなくても、よかったのに。
期待するような優しさ、いらないのに——。
この復縁した一ヶ月間。
果たして、孝仁にとってはどういう一ヶ月だったのか。
私と気持ちがないまま付き合って、私と遊んでる間も——。
ずっと、違う女の子の事を考えていたのだろうか。
from.依麻
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まじか!
じゃあほんと最近だね(笑)
そんなことないよ
なんもだよ(´- `*)!
本当ありがとね、話してくれて\(^^)/
そうだね。
本当に好きだったっけ
ちゃんと追いかけなきゃ!
いやいや!
美紀ちゃんこそこの件は全然悪くないよ!
だから自分責めないでね。
少し楽になったならよかった
私は美紀ちゃんのことも
孝仁のことも応援してるから
頑張ってね!ヾ(*゜゜)ノ
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そう強がって送信、したけれど——。
本当は応援できるはずなんて、なくて。
私にとっては幸せだった一ヶ月が、孝仁にとっては何もない一ヶ月だったと思うと、どうしようもない気持ちになって。
もう、悲しみを通り越して涙も出ない。
……これで、本当に孝仁と復縁出来る事はないんだ。
諦める、しかない。
——それで、いいんだ。
それでいいんだよ、依麻。
美紀ちゃんからも返事は来ないし、もう終わり。
二人は両想いなんだから、入る隙間なんてない。
諦めるしかないんだよ、私。
私はそう必死に自分に言い聞かせて、携帯を閉じた。