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第二十二話『聞きたくない報告』


私が悲しんでる間にも、美紀ちゃんと孝仁は連絡を取り合っていて。
時間は刻々と、何も知らずに過ぎていく。


そんな二月十九日。
私はまた学校を休んでしまい、家でのんびりしていた時に美紀ちゃんからメールが来た。


from.美紀
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孝仁と付き合いました!!
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願うなら、聞きたくなかった報告。
私はそれをただ無表情で見つめた後、ゆっくりと指を動かした。


from.依麻
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おめでとう！
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たった一言。
それだけ、なのに。
送るのに戸惑っている、自分が居て。


覚悟していたけれど、いざ報告されるとやっぱり結構キツい。
胸に一気にトゲが刺さったみたいだ。


応援しなきゃ。
今も辛いけど、本当に辛いのは明日からだ。
これからの、日々なんだよ。


私はいつも通りいけばいいんだ。
散々泣いちゃったけれど、明日からまた元気に行かなきゃ。


もう悩まないで、早く忘れなきゃいけない。
もう孝仁は振り向いてくれないんだから。
新しい彼女が、出来たんだから。


記念日が十八日じゃないだけ、いいじゃないか。
きっと二人の記念日は十九日、うん。
それが違う、それでいいんだ。


元カノなんて立場は、二人にとっては邪魔なだけ。
だから私が、前に進まなきゃ——。























私はそう決意し、やっとのことで送信ボタンを押した。