コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: *涙恋華*(実話) 21話更新! ( No.57 )
日時: 2013/09/24 21:36
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: VhCiudjX)
参照: めげないと決めた17歳の秋。

第二十三話『二人の記念日』


すっかり毎日が色のないように感じる、今日この頃。
学校を休んだ次の日、私はちゃんと学校へ向かった。


スケジュール帳を見れば、学校に行くのは残り二週間だけだ。
この二週間、頑張れば——。


クラス替えが、待っている。


いつだかの進路希望調査で、私は就職クラスを希望した。
そして孝仁は専門学校クラスを希望していたのを聞いたので、クラスは絶対に離れる。


クラスが離れたら、本当に終わりなんだ。




























「——美紀、おめでとうーっ」


そう思っていると、教室の中からそんな女子の声が聞こえてきた。
振りかえれば、美紀ちゃんは周りの女子から祝福されていて——。
私はそれを横目に見ながら、ブレザーから携帯を取り出す。


そしてふとLINEを見てみると、無意識に孝仁のページにたどり着いてしまった。
私は慌てて自分のページに戻ろうとしたが——。


孝仁のLINEの一言を見て、唖然とした。


















『二月十八日』



























……この一言は、なんだ。
二月十八日って、もしかして——。


嫌な予感をした私は、美紀ちゃんのLINEのページに飛んだ。


『ありがとう! 幸せです』


そこに書かれていた、美紀ちゃんの一言。
これを見る限りでは、記念日は昨日——二月十九日なんかじゃなくて。


































——二月、十八日?































十二月十八日、私と孝仁が復縁した日。
その一カ月後に別れて、付き合ってればちょうど二ヶ月だった日——。
二月十八日が、孝仁と美紀ちゃんの記念日?


私に悪い、と美紀ちゃんは言いながらも——。
孝仁も美紀ちゃんも、私に見せつける様に誰でも見えるLINEの一言に書いている。


見せつけじゃなかったとしても、今の私がこの一言を見るのは——。
ちょっと、きつい。


ちなみに今日は、美紀ちゃんとまったく話してないし——。
応援したい気持ちを持たなきゃなのに、LINEの一言などを見るとイライラしてしまう自分がいて。


そんな感情を持っている自分に、また腹が立った。