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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: *涙恋華*(実話) 24話更新! ( No.62 )
- 日時: 2013/09/26 21:05
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: W3Oyo6TQ)
- 参照: めげないと決めた17歳の秋。
第二十六話『二人の会話』
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そのまま時間が過ぎていき、放課後。
掃除当番だった私は、いつものようにほうきを振り回していた。
その時に、ふと廊下が見えて。
今日は大雪の為、電車が止まっていると放送が入っていたので、たくさん人が居た。
その中には、孝仁もいて——。
美紀ちゃんも、居た。
そのまま廊下を見ていると、
「孝仁くんー」
美紀ちゃんは孝仁に近づいて行って——。
「美紀」
孝仁も、美紀ちゃんに近づいた。
「……え」
思わず声を漏らす私。
孝仁と美紀ちゃんが、話している。
見たくなくても、見ちゃう訳で。
距離は教室にいる私から近いから、バッチリ会話が聞こえてきた。
「ねぇ、どうしよー。電車ないよ」
「え、やばくない?」
美紀ちゃんの甘えた声に、孝仁の声。
美紀ちゃんは隣の市なので、電車組だ。
孝仁は私と同じ市内なので、電車ではないけれど——……。
そんなことよりも。
孝仁は、滅多に私とは学校で会話しなかったのに——。
美紀ちゃんとは、あんなに近づいて普通に会話している。
……これ以上、見るのは辛くなるだけだ。
そう思って教室の中に引っ込んだけれども、やっぱり気になって——……。
もう一度だけ、廊下を見た。
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