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Re: *涙恋華*(実話) 42話更新! ( No.97 )
日時: 2013/11/17 20:26
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: yE.2POpv)

第四十三話『打ち上げの帰り道』


**


気が付けば、時計は午後の十時過ぎ。
そのまま皆で騒いで皆で集合撮影をした後、解散することになった。


集合撮影では孝仁と美紀ちゃんはもちろん隣だし、美紀ちゃんはスカートで寝転がって孝仁を誘ってるみたいな形になるし——。


結果的にはたくさん食べれたし、グループの女子とはいつも通り仲良く出来たからよかったけれど。
正直、私的にはあまりいい思いをしない打ち上げとなった。


「……じゃあ、隣の市はタクシー?」
「そう! 皆で割り勘する」
「了解、じゃあ市内組の俺らは歩いて駅行くわ」
「おっけー、じゃあねー!」


ぼーっとしているうちにそんな会話が拡げられていて、隣の市組と市内組で別れることになった。
どちらにせよ、ここは隣の市と市内の中間の場所である為みんな駅に行かなきゃいけないけれども——。


「……依麻、私親迎えに来るから帰り別だわ」
「あ、わかった! ばいばい」
「ばいばい!」


一緒に来た麻里は車で帰るそうなので、手を振って別れる。
私は市内組なので、一緒に帰ることになるのは——……。


「……えーと、」


村野とあまり関わりのない男子と——、









































そして、孝仁だった。












































……まさかの、孝仁と一緒ですか。
そう思いながら私は、先に歩く村野と孝仁と男子の後に着いていく。


頭の中では、ひたすら『どうして同じ帰り道なんだ』という疑問ばかり。
一緒に帰れるのは嬉しいけれど——……。
あんなイチャイチャの光景を見た後だし、悲しい。


「だからいこ、竜真〜」
「いかない。だから水城誘えばいいじゃん」


孝仁と村野がそんな会話をしていて。
気が付けばもう駅前で、私は俯いていた顔を上げる。
……ていうか、水城って——。


そう思っていると、振り返った孝仁と目が合った。