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Re: ボッチの過酷な生活 ( No.15 )
日時: 2013/09/16 15:16
名前: らってら ◆B/atcffgKw (ID: uSSSXW4R)

「サービスエリアに到着ー!!ちょっと朝ご飯とか食べて行こうよ!」
「お会計は?」
「勿論雄二の奢りで」
「えぇ!!」
り、理不尽すぎる…やっぱり姉が驕るという立場じゃなく、一番年下が奢るという立場なのか…
吉野愛さんが手を上げて言った
「私も少し払うよ、だって一人で6人分の食料だからね、負担が大きすぎるから私も少し払うよ少しね」
少し強調ですか!!!!

「ふぅ〜食った食ったぁ〜」
姉が荒い口調でそう腹を叩きながら満足そうに言った
「美味しかったですねぇ…」

そして再び走り出す…下り坂は良いんだが…上り坂が辛すぎる

am 8:00
「案外早く着いちゃいましたね…海」
「まぁまぁ、案外近かったってことだね!」
いや、am4:00から行ってりゃぁ早いわ
5時間で着くんだな、じゃぁ、帰りも同じペースでいけば5時間で帰れるって訳か…
「雄二君も水着に着替えて来てねー!」
白花が、そうやって言ってみんなを連れて更衣室に向かった
・・・ゴクリ…じゃねぇーよ!、男子一人の更衣室とか…何この展開、隣から「キャー胸大きいー」みたいな会話が聞こえてこないかな?
なんて期待していたが、会話が聞こえてきたのは
「海楽しみだねー、海って久し振りだなぁ」
とかそういう系だった。全く、期待を裏切りやがって…

着替え後

「遅かったね、雄二君」
「あぁ、ちょっと考え事してたら…すいません」
「疚しい事考えてたんじゃないのぉー?エッチだなぁ」
「違いますよ!」
白花にからかわれた
「お、美波の登場だ!!」
美波は想いっきり俺にめがけて走ってきた
「どーーーーーーーりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ザブーン!!
おもいっきり海に投げ飛ばされた
俺が何かしたのかよ!、しかも此処結構深いぞ!流石運動部…って感心してる暇じゃねぇぞこれ
「ちょ、溺れる…」
「オイ何遊んでんだよ」
「おまwwお前だろうが!!」
思わず笑ってしまった、姉の理不尽さに呆れてだけど・・・
「もーw美波〜可哀想でしょ?」
とても可哀想って思ってねぇ表情だな!!
「ゲホッ…ゲホッ…」
「お疲れさん」
 とタオルを被せたのは鬼畜使用をした姉…
「て、てめぇ・・・」
「いやぁ〜暑くてつい・・・ごめんね?」
「訳…わかんねぇ・・・」
俺が死にそうな顔をしてると、宮崎が来た
「大変だったね」
そういいながら笑っている。 俺は少しかわいいとおもった。
さて本題に戻そう…
実際俺が海に来たとしても一人で砂遊びをする事しかやる事が無いのだな…、海で何をすればいいのだ?泳ぐだけだろ?
8時間ちょい泳ぐとなると…死ぬぞ?
だから海は嫌なんだよ…何をすればいいのか分からないし…
「よぉおおおし!雄二 !泳ぐぞ!」
姉がなぜか気合入っている…
「雄二君!泳ぎましょう!」
「ははは・・・・」

「それぇ!!」
大塚が、雄二に水をパシャパシャとかける
「つ、冷たいです…辞めてください」
「そりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「い、いつの間に…」
下から足をつかまれ、姉に再度投げ飛ばされた

「ゲホッ…ゲホッゲホッ…、はぁ・・・マジで疲れるわ…」

pm12:00
「お昼ですよー」
宮原がみんなに声をかける。
「いやぁ、お腹すいたぁー、雄二君いこ!!」
俺何回名前呼ばれてるんだ…それに君呼び辞めて欲しい…なんか、慣れないからどういう反応すれば良いかわからんからな」
「うおぉ、バーベキューだッ!」
姉が興奮してる。ドンだけ食いしん坊なんだよ…
「アッツ!!」
吉野が騒ぐ
「アハハハハ、バカジャーン」
俺は木陰の端っこで貪り食う…、蟻が足を攀じ登ってきては振り落とす…こんな悲しい食事は人生初だ

pm1:00
姉と吉野さんと大塚さんと宮崎さんは就寝中、よほど疲れていたのだろう…
俺は誰もいない砂浜に体育座りで海を眺めている。ザザーンという音が心地良い
「ゆーじ君!!」
白花さんが声を掛けてきた
「何してるの?」
「海を眺めています。」
「まぁ、見れば分かるね」
「そうですね・・・」
白花さんは、俺の隣で、何か悲しい顔で海を眺めていた。
宮原さんはと言うと、片付けれるものは片付けている。
「人生って、難しいよね…」
「・・・?」
何か急に人生について語り始めた!!
「ゲームに例えると最も自由度の高くて、難しいゲームって言うのは人生なんだよね、ほら、難易度も選べないし
何が起こるかわからないし…ストーリーはランダムだし主人公もランダムに決まるし、リトライ出来ないからね」
「確かにそうですね…、白花さんはゲームが好きなんですか?」
「まぁ、私の生甲斐でもあるからね…ゲームをやめるときは人生を辞める時、って決めてるから」
「そ、そうなんですか…」
ちょっとドン引きだわ、紫って言う人は如何なんだろうか…やはり姉妹揃ってゲーム好きなのかね?
「紫と早く友達になってやってね」
「え・・・」
まだ俺が友達じゃないって事知っていたんだな
「あの子も、貴方と同じ、一人ぼっちだから…」
そういい残して行ってしまった
「・・・」
今さり気無く酷いこと言ったの気付いてるかな…

pm2:00
「ふあぁ・・・良く寝たねぇ・・・」
「そうだねぇ、やっぱり海で寝ると気持ちいいよね」
起床したか・・・
「ところで、何時に帰るの?」
「は?何言ってるの?、今日海の家で泊まって行くよ?一泊二日」
なん…だと…

pm 8:00
「すいませーん」
「はーい、海の家鷹 ですけど?」
「今晩此処でとめてもらえないでしょうか?」
「どうぞー、丁度空いているからねー」
「有難うございます」
何この田舎に泊まろう見たいなやり取り…
こうして海の家でのお泊りが始まった