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Re: I find you 〜本当の恋〜 ( No.10 )
日時: 2013/09/14 21:04
名前: あちこ (ID: mnvJJNll)

*第7章 バイト*(side 晴希)

今日からやっと高校生お夏休みだというのに、
俺は朝からバイトだったし、
昼までねたくても朝早く起きないといけなくて…

「んじゃ、いってきまーす」
「いってらっふぁ〜い…」

起きたとこでまだ半分寝ぼけてそうな姉ちゃんが
玄関で俺を見送る。

「姉ちゃん、俺が出てったらちゃんと鍵しめといてくれ
よ?…一応鍵持って出てくから」
「ー・・ふぁ〜ぃ、わかってるわよ」

ー・・・・本当に大丈夫なのか…?
絶対姉ちゃん寝ぼけてるだろ…。

そう思いながらも時間がギリギリだったため、
俺はもう一度「いってきます」と言って家を出た。

バイト先に行くと、店長らしき人が俺を待ってくれていた。

「あの、今日からお世話んなります!」
「あ、白石くん、よろしくね。」

面接の時からなんとなく分かってたけど
店長は結構いい人だ。
気さくで優しそうな雰囲気のおばちゃんだ。

「えっと、じゃあ今日から白石くんのお世話係りになってくれる"愛美ちゃん"を紹介するわね!ー・・・愛美ちゃんちょっとこっちにきてちょうだいーー…」

「はーい!」

店の奥から高い声が聞こえた。

「愛美ちゃん、こちら今日からうちでバイトしてくれる
白石 晴希くんよ。色々教えてあげてね」
「あ、あの!よ、よろしくお願いします」

緊張しているおれに、彼女は優しく笑った。

「えーっと…晴希くんだっけ?私は村上 愛美(むらかみ まなみ)です。 どうぞこれからよろしくねっ!」

「は、はいっっ!」

村上先輩は、姉ちゃんよりちょっと年下くらいの人だった。
肩下まである明るい茶色の髪を右下で一つに結んまとめてあり
すごく大人っぽかった。

「なになにー?さっそく見とれちゃったー??」
「ち、ちがいますよっ…!!」
「あはは、先に行っとくけど私彼氏いるからねーっ」
「だ、だからそんなんじゃないですよっ!!」
「あはは、どうだかなー」

なんなんだ、この人…。
ただ、悪い人ではないことはよく分かった。
きっと今のやり取りも俺に気を使ってくれたに違いない。

「あなた達それだけ仲が良かったら安心だわ。
2人とも、頑張ってね」
「「はいっ!」

俺はその日から村上先輩に沢山の仕事を教えてもらった。
コンビニのバイトは思ってたより大変だったけど、
わからないとこや、うまくいかないことは、
村上先輩がカバーしてくれて、俺の初めてのバイトは
順調に事は進んでいた。