コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: I find you 〜本当の恋〜 ( No.4 )
- 日時: 2013/09/13 14:03
- 名前: あちこ (ID: mnvJJNll)
*3章 友達の友達*
どういうことなの?
結衣と二人は知り合い…!?
「晴希、ちょっと来て!」
「ん?何……えっ…もしかして…」
「そうだよ、結衣だよ!!結衣も同じ学校だったんだよ!」
「…久しぶりだね、晴希!祐介!」
「本当にすげえ久しぶり!なあ、晴希!」
「結衣、変わってねぇな」
どういうことだろ…全く話が読めない…
三人はもともと友達ってこと?
久しぶりって言ってたし…
そんな風に一人で状況を理解しようとしていると
結衣が私に一から説明してくれた。
「奈津、あたしと祐介と晴希はもともと幼稚園と小学校がおんなじだったの。それでねー・・・」
それで、幼稚園の時から親同士が仲良かったらしいけど
中学がはなれたんだって。
結衣は私と同じこの辺の中学に通う事にしたらしいけど、
二人は私立の中学にいったんだって。
中学離れてからはお互い忙しくってメールや電話をたまにするぐらで
全然会ったりはしてなかったそう。
最近は連絡もとってなかったらしくて、お互いに高校が同じだってことは知らなかったらしい。
「ー・・・ってことなんだけど、おどろかしてごめんね…」
「ううん、大丈夫!…また同じ学校通えて良かったじゃん!」
「…うんっ!きっと奈津もすぐ仲良くなれるよ」
すぐ仲良くなれる…か…。
入学して一週間たとうとしてんのに…そんな気配全くない。
それどころか、祐介君は前で、晴希君は隣なのに…。
本当なら1番仲良くなりやすい席なのに…。
「どうかした…奈津??」
「ん、ううん…」
「あー、奈津って''来るもの拒まず''って感じなのに
自分から話しかけるの苦手なとこあるもんねー…」
結衣…わかってくれてたんだ……。
誰も気付いてないと思ってた。
「結衣…しってたんだね」
「当たり前だよー知り合ってもう4年目だよ?
そんくらいわかるよ??」
やっぱり結衣は最高だよ。
私の大切な親友だ。
「へぇー、羽瀬川さんってそんな風に笑うんだね!
俺笑ったとこ初めて見たかも!!」
「え…う、ウソ。そうかな?」
「うん、何かねーいつも笑ってる時は作り笑っぽいから。
そんな風に心から楽しそうにしてんの初めてみたよ!」
「あ…私打ち解けんのに結構時間かかるんだあ…
だからなかなかクラスでも友達できなくてさ…」
って…私何言ってんだろう。
初めて喋った人にこんな話……
いくら結衣の昔からの友達だからって。
「羽瀬川さん、改めまして…俺は森下祐介。よろしく!」
「私、羽瀬川 奈津!よろしく…祐介くん!」
明るくていい人そうだな、、、
仲良くなれたらいいなあ。
「羽瀬川さん、こいつに君はいらねぇよ?」
「…え?」
「あぁごめん。俺、白石 晴希!よろしくっ」
あ……イケメン少年の!!!
「ありがとう、晴希君!」
「俺も晴希でいいよ。もう友達なんだしっ」
「友…達……?」
「うん、だって友達の友達だし…俺らも友達じゃない?」
友達の…友達…
目の前にはイケメン少年が…晴希が笑ってそう言っていた。
「うん、友達!」
「あーズルいって晴希!俺が先に仲良くなったのにー。
;羽瀬川さん、俺も友達の友達だから友達だよなっ??」
イケメン少年の友達…祐介が必死で私にそう言ってきた。
「うん!祐介も晴希も、今日からよろしくね!!
私の事は…苗字でも名前でも適当に呼んでね」
「じゃ、俺なっつーって呼ぼーっと!」
なっつー…!!?
「本当祐介はネーミングセンスないんだからー…」
結衣があきれながらそう言った。
「いいじゃん"なっつー"って可愛いじゃん!
晴希も"なっつー"って呼んだら?」
「え…んー俺はいいや…」
「なんだよーお前まで否定すんのー!?」
晴希はじっとこっちを見て言った。
「奈津…でいい?」
一瞬、頭が真っ白になった。
「あ、いや?嫌ならおれも…」
「嫌じゃないっっ!!!」
とっさに口から出た言葉。
「ん。じゃあ、よろしく、奈津」
「よろしく…晴希」
おかしい。
ただ…名前呼ばれただけなのにこんなに嬉しいもんなんだ…。
「じゃ、奈津!このまま4人で帰る??
二人とも家近いんだー♪」
タイミングを見計らって結衣が私にそう言った。
「うん、皆でかえろう」
そして私たちはその日から自然と毎日一緒に帰る様になり
私が、祐介と晴希と仲良くなるのに、
そんなに時間はかからなかった。