コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: I find you 〜本当の恋〜 ( No.9 )
- 日時: 2013/09/14 15:39
- 名前: あちこ (ID: mnvJJNll)
*第6章 一通のメール*(side 奈津)
夏休みが始まって2週間。
私はもうそろそろ限界がくる頃だと思う。
そう、夏休みが始まって一週間、全く晴希と会ってない。
それどころか結衣とも祐介とも。
毎日毎日昼前に起こされて、
朝ごはんか昼ごはんかわからないご飯食べて、
スウェットのまま部屋でゴロゴロして、
夕方になったらお菓子ばっかり食べて、
8時ごろパパとママが仕事から帰って来たら晩ご飯。
ご飯食べたら順番にお風呂。
上がった後は、髪も乾かさないでベッドにダイブ。
そして気が付いたらー…昼がやってくる。
こんなにダラダラ過ごしてる女子高生は多分私ぐらいしか
いないんじゃないだろうかとすこし心配になってくる。
そう思っていても、今日も目が冷めたのは12時半前。
ーー・・・明日から早起きしよう…。
そう思いながらテーブルの上の昼ごはんを食べ始めた。
ーーーピピピピッ・・・
ん?
突然手元にあったスマホが音を上げた。
スマホには一件のメールがきていた。
「ー・・・えっ」
誰もいないのに思わず口に出してしまった。
だってメールの相手があまりにも意外な人からだったから。
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送信者:カオリ
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そう、メールを送ってきたのはカオリだった。
カオリとはメアドを交換した日に何回かやり取りしただけしか
メールしたことなかった。
最近も休み時間とかは祐介や晴希といることも多かったから、
カオリとは一緒にいる時間も減ってきていた。
そんなカオリがわたしに約三ヶ月ぶりのメール。
一体なんの要件なのか、私はすごく気になりすぐにメールの中を見た。
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To.奈津
From.カオリ
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奈津、久しぶりにメールするね。
夏休み楽しんでる?
実はちょっと話したい事があるの。
今日の2時に駅前の喫茶店来れる??
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なんの要だろう、、、。
2時か…まだ時間あるし間に合うよね。
私は【分かった!いくね、また後でっ(^-^)/】と送って
準備に取りかかった。
時間通り喫茶店に行くとそこにはもうカオリがいた。
「カオリ、ごめんね。待った??」
「ううん、今来たとこだよ!入ろっか」
「うん」
わたしたちは案内された席に座り、
ミルクティーを二つ頼んだ。
「ーで、カオリなんかあったの?」
「あ…うん、私…奈津に言いたい事あってさ…」
カオリがあたしに改まって言いたいこと…?
「あのさ、奈津。私ねいつもそっけないから奈津とは学校でもあんまり喋んないし、一緒にいてもつまんないと思う。でもね、最近奈津、森下くんとか白石くんと一緒にいてばっかでしょ?だから…その…私の事…嫌になったのかなって…。」
んー・・・!!?
何かよくわかんないーーーー・・・
てか、カオリってそんなにあたしの事思っててくれてたんだ。
なのに私はカオリの事ー…
「カオリ、ごめんね?私…カオリの事嫌いとかじゃないよ!祐介とか晴希は何ていうか…その…特別なんだっ」
「ー・・・特別??」
「うん、だからカオリが嫌とかそんなんじゃないよ!」
「本当っ!?ーーー・・・良かった…。」
カオリはすごく嬉しそうにそう言った。
「カオリ…なんかごめんね」
「ううん、夏休み空けたら、また学校でいっぱい喋ったりしよ?放課後とか休みの日も、時間合ったら遊ぼ?」
私がそういうと、カオリはすごい嬉しそうに「うんっ」と言った。
「でもわざわざ会って言わなくてもよかったのにー、またメールとかいつでもしてきてね」
「うん、ありがとう…。じゃあ私そろそろバイト行かなきゃ…」
「え、カオリもバイトしてんのっ!?」
「うん、学校の近くのコンビニでね」
学校の近くのコンビニーーー・・・・
それってたしか、、、、
「そこで晴希働いてる??」
「ー・・・白石くん?」
「うん、そう!!」
「うんっ!シフトの時間たまに一緒だよー?白石くんがどうかした??」
「ううん、何でも!じゃ、バイト頑張ってね」
私がそう言って手を降ると、カオリは「またねっ」と言って
急いでバイト先へ向かった。
カオリ…晴希と一緒のバイト先なんだ…いいなあ。
私もおんなじとこでバイトしたいなあ、、、。
バイト先が同じって…もしシフトが同じだったら
ずっと晴希と一緒なんだよね…。
カオリうらやましいなー。
この時はまだ何もしらなかった。
カオリから来た一通のメールが全ての始まりだった事をー…