PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 氷 ( No.412 )
- 日時: 2013/10/01 18:48
- 名前: 氷麗 (ID: t3n5DtaJ)
「ジュリエット」
「どうかしたか?カノ」
ふざけて詠んだことは会えて無視する。
「はい、原稿」
「ん?」
「九条ちゃん知らないみたいだけどこれオリジナル劇なんだ。
せっかくシェイクスピアを読んでくれたのにごめんね〜!」
「なんで知ってるの!?」
「だって九条さんまんざらでもなさそうだったじゃない。」
うっ…
「かみやんとは大丈夫だった?」
「…やっぱ私はそこまで分かりやすかったか?」
「バレバレだよ。」
「そうか…」
やっぱり私に隠し事なんて向いてないかもしれない。
「私がもののけ学校に転入することは知ってるでしょう?
それでさ…顔を合わせづらくなって…理由は分かるんだけど。
でもやっと吹っ切れた。
今、私のするべきことは現実を受け止めて今の時間を楽しく過ごすこと!」
「かみやんに告ろうとしたんでしょう。」
「やっぱ見てたのはお前か。」
「でも…別れがあるって知りながらそれを伝えることに意味は無いでしょう?
どうせ別れるって分かっておきながら伝える必要はないでしょう?」
やっぱここまで話せるのはさすが補習4人組と言えるからかな。
「あっそ…でも九条ちゃん。
想いってのは伝えられるうちに伝えとかないとね。
伝えたくても伝えられない時って言うのはあるから。
それにするべきこと…なんて決まってるものは無いんだよ?」
「それもそうかもね。話、聞いてくれて有難う、カノ。」
確かに決まってることなんて何1つないのかもしれない。
でも残りの時間を楽しく過ごしたいってことは間違ってない。
少しすっきりはしたが今だ伝える気は無い今日この頃。
PR