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- Re: 【第7話更新!】依頼屋ストロギア【何か急展開ですw】 ( No.18 )
- 日時: 2013/12/10 06:32
- 名前: 空銃 ◆QJMxOkeYCQ (ID: ncyYlurw)
第8話
「誠、3枚目の場所は? あ、でも短時間にそんなに能力は使えないんだったね……」
「ああ、すまない。とりあえず、自力で探そう」
私達は幽霊屋敷を隅々まで探した。
結局地下1階と1階のどの部屋にもなく、2階も部屋は残り一つ。
「ここにある事を祈るしかないわね」
そういって桜は扉を開く。
しかし、その期待とは裏腹に、部屋には何一つ無かった。
「ここにも無いかぁ……。そろそろ疲れたよ」
溜息をつきながら仁がこういった。
そして壁を背もたれにして座った。
すると、そこの壁が倒れ、先に道が見えた。
そう、丁度仁が座った場所が隠し扉だったのである。
「凄い運だね! 仁!」
私達は隠し扉の先を進む。
突き当たりについた。
そこには、二つの扉と真ん中に張り紙があった。
張り紙には、こう書いていた。
ここから先は二手に分かれてもらおうかな。
一度入ったらお札を取るまで出れないから、考えて入るべきだよ。
勿論、部屋で仕掛けは違ってるからね。
「何か偉そうだな。この張り紙書いた奴」
「しかも二手に分かれて、なんて、何で私達が二人以上いるのか知ってるんだろう」
「なんだか、僕達がここに来るのを分かっているみたいだね……」
「まぁ、今はお札集めを優先しましょう。どちらに誰が行く?」
「そろそろ、一回だけ計算出来そうだ」
「それがいいね! 一度入ったら出れないんだから、私達がどっちの部屋に入るか先に分かっておいた方が安心だね」
「ああ。今計算したら、お札を取るのに重要なのは桜と凛みたいだ。左の部屋には桜と俺。右の部屋には凛と仁が入ろう」
「了解。早くお札を取って戻ってこようね。行こう凛」
仁と共に部屋に入る。
中にはお札が有った。しかし、透明なガラスで取れないようになっている。
ガラスの前にはバケツがあった。
私が必要だと誠が言っていた。という事は私の能力が必要になるんだろう。
「なんだ! 簡単じゃん! 女神の蒼水だよ」
私の能力の女神の蒼水だ。
自由に水を操る事が出来る。
飲めるような普通の水も出せれば、とても冷たく、触れたらかなり痛いような水も出せる。
多分、バケツに水を貯めればお札が取れるだろう。
「女神の蒼水!」
私の足元には大きな魔法陣が浮かび上がる。
すると、私の掌から水が放たれた。
水はみるみるうちにバケツ一杯になる。
予想していた通り、ガラスが消え、お札が取れるようになった。
「よし、これでお札ゲット!」
「うん、戻ろう凛」
そして私達は部屋を出た。
桜、誠の入った部屋
俺、誠と桜が入った部屋には宙にお札が浮いていた。
部屋の高さも普通で、今までで一番簡単に取れそうだ。
「おし、取るか」
と言って、俺はジャンプをしようとする。
しかし、跳べない。足が動かないのだ。
この部屋だけ重力が半端無い事になっている。
そうか、ここで桜の能力か。
「桜、もう分かってるか?」
「勿論。案外簡単ね」
「無重力!」
桜の能力、無重力だ。
どんな人や物でも重力を無くす。
今回は部屋全体にこの能力をかけたのだろう。
たちまち俺等の体が浮く。
簡単にお札を手に入れ、俺等は部屋を出た。
すると、そこにはもう凛達がいた。
「よし、3階に行くか」
「そうね、お札も集まった事だし」
3階
私達は周りの部屋には見向きもせず、奥の部屋に入った。
中にはケースみたいなものが4つある。
ここに、お札を入れるのだろう。
私達は、一枚ずつお札をケースに入れた。
何の変化も無い。
「本当に、これをした事で誰かが幸せになったのか?」
「そう信じようよ。きっと、誰かが幸せになったよ」
そして、またとある部屋。
セアと呼ばれていた少年は腹を抱えながらモニターを見ていた。
「誰かが幸せ? 僕だよ! 君達の真の敵を君達自信が手助けしたんだ! ほんっとうにバカだ! 笑いすぎて涙が出るよ」
すると、扉が開き、中にこの前の女性が入ってきた。
「セア様、四天王が復活しました。そろそろ、ストロギアを本格的に壊滅させにいきますか?」
「ううん、四天王も復活してすぐだし、まだいいよ。ストロギアにはまだまだ、十二家来がいるみたいだしね。まだ、このバカ極まりない笑劇を見ている事にするよ」
「かしこまりました。では、四天王のパワーを今まで以上のモノにしておきます」
「ああ、頼んだ」
女性は部屋を出て行った。
「面白いなぁ! みんなバカばかりだ! 王はこの僕だけだ! 僕に勝てる奴なんて、絶対に誰一人いやしないよ!」
男はそう叫び、モニターの電源を消した。