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- Re: 【第11話更新!】依頼屋ストロギア【質問など大募集】 ( No.38 )
- 日時: 2013/11/23 07:32
- 名前: 空銃 ◆QJMxOkeYCQ (ID: ncyYlurw)
第12話
俺達は、依頼屋ストロギアに戻るとすぐに緊急会議を開いた。
先程のセア・キングダムの事だろう。
いずれ戦わなければならない相手、と言っていたし、後で話すとも言ってたしな。
「蓮ー、会議って何? さっき何かあったの?」
凛が聞く。
「うん。ついさっきセアの部下を、倒してきたんだ」
幽霊屋敷に言っていた4人は、セアの名前を聞いた瞬間に一斉に驚いた。
そんなに凄い奴なのか、セアって奴は。
俺は想像も出来なかった。
「蓮、本当にセアの部下なのかしら?」
「有り得ない。俺の計算ではセアがこの世界に存在する確率は1%以下……」
「本当にいるんだよ。1%以下だったんなら、その1%以下で彼奴は存在しているんだ。そして、この先絶対に戦わなければならない」
「どうして? 僕、セアが文献通りの強さだとしたら、ここの全員でも勝てないと思うよ。何故戦わなければいけないんだい?」
文献通り? という事は、セアは何かの書物に書かれていた、という事か。
そんなに恐ろしいのか……
「何故戦わなければいけないのかか。これはいずれ話さなきゃと思っていたんだよ」
「俺達が何の為に依頼屋をやっているかは分かるよね。慎以外は」
まぁ、俺は分かる筈は無い。
この際だからちゃんと覚えておこう。
「依頼者に幸せを届ける事と、現実世界の異常を失くす事、やろ?」
「あぁ、正解だ。その後者の方に、セアに関係がある」
現実世界に異常を失くす事?どういう事だろう。
「現実世界に異常を失くすって、どういう事だ?」
「ああ、こっちの世界が俺達が今まで住んでいた世界とは違う事は話したよね。そっちの世界で、最近異常が起きている……。分かる?」
「異常って言うと……、不可解な自然現象?」
「そう。過剰な落雷や、凄まじい豪雨など、様々な自然現象が起こってるだろ? それを及ぼしているのが、こっちの世界の、水龍とかな訳だ。だから俺達はそういう現実世界に異常を起こす生物を倒すついで、と言ってはちょっとアレだが、依頼屋をしているんだ」
そうだったのか。
最近おかしい気象ばかりだと思っていたらそういう訳だったのか。
蓮が話を続ける。
「そして、前まではそういう依頼を終わらせるだけで異常現象はなんとかしていたんだけど、最近はそうもいかなくなってね」
「何でかっていうとね。さっきも言った通り、セアのせいなんだよ。セアが現実世界に大変な影響を及ぼしている。このままじゃ現実世界どころか、ここの世界全てまでも滅びてしまうかもしれない」
「そんな大変だったのね。私達に教えてくれれば良かったのに」
「玲華の言う通りだよ。もっと早く教えていれば良かった」
「で、でも、そんなに強大な力を持っているセアを倒す方法なんてあるの?」
凛が問う。確かにそうだ。皆先程から心配しているのはセアの力だ。
文献に載っていたりする程だ。本当に凄まじい力を持つのだろう。
策は、あるのか?
「クラウン・ナイト。聞いた事はあるかな?」
さっき言っていた、蓮の銃弾を改造した人がいるチームか。
「私と蓮はクラウン・ナイトのメンバーと知り合い、というかお互い協力してるわよね」
「僕も聞いた事あるよ。隣町の5人組のチームだよね」
「俺もある。というか、結構有名だぞ」
「うん。私もあるよ!」
「え? みんな知ってるの? 私、知らないわ」
「ウチも知らへん。そんなチームあるんや」
「まぁ、知っているか知らないかは別として、俺達はクラウン・ナイトのメンバーに助けを借りたいと思う。あそこのチームは強さだけでなく、武器の生産とかも出来るから、助けを借りない手は無いよ」
「確かにそうだな。頼りになるだろう。そして、いつ行くんだ?」
「今日はもうみんな疲れただろうから、明日行こうと思う。みんな、もう11時だ、寝ようか」
俺達は明日に備えて寝る事にした。
施設で暮らしていたし、尚且つ来た当日なのに、自分の部屋が会った事が凄く嬉しかったのはここだけの秘密だ。