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Re: 【参照200突破!】依頼屋ストロギア【恋愛短編書きます】 ( No.56 )
日時: 2013/11/24 20:00
名前: 空銃 ◆QJMxOkeYCQ (ID: ncyYlurw)
参照: http://www.kakiko.info/upload_bbs/data/img/1228.png

第14話

しばらく歩くと、大きめな家があった。
家の前には、「クラウン・ナイト」と書かれた看板がある。
これがクラウン・ナイトの本拠地なのは間違いないだろう。
蓮は、扉をノックする。
すると、眠たそうな顔の男が出てきた。

「はいー? 誰ですか……って、蓮じゃねぇか。久しいな」

「あぁ、2年ぶりかな? 余り変わってないな」

「お前こそな。お、桜もいるのか。というか、ストロギアメンバー全員来てないか?」

「うん、まぁ今日は用があって。クラウン・ナイトの皆には、俺と桜以外のストロギアメンバーを見せるのは初めてか」

「そうだな。まぁ、とりあえず上がれ」

中はとても広い。
まだ全然人が入れそうだ。

「お前ら、お客さんが来たぞ」

と、男が言うと、上の階から4人、男女が降りてきた。
このクラウン・ナイトのメンバーは全員で5人なんだろう。


「おお、こんなにたくさーん。いらっしゃーい」

と言ったのは、緑髪の女だ。
天然そうな言動だが、見た目は結構クールだ。
これがギャップって奴か。

「蓮! 桜! 久しぶりー! みんなも初めまして」

メガネをかけた女がそう言う。
この中では一番真面目そうだ。

「……いらっしゃい」

黒髪で、右目に眼帯をつけた男が言う。
視線は下を向いたまま話している。

「全員で何人? 8人か。今から料理作るから、待っててね」

と言って一人の女がキッチンへ移動する。
ストロギアでいう桜的存在だろう。

さっきの男が言う。

「で、用ってなんだ?」

「うん。実はさ……」

「俺達に、力を貸して欲しい。ストロギア・ナイトとして、活動していかないか?」

「え!?」

ここにいた蓮以外は全員、驚いた表情をしている。
勿論、俺達もだ。
そんな話は聞いていない。

「ストロギア・ナイトって、どういう事だ?」

「二つのチームを一つにしようって事だ。俺達は人手が多いが、職人がいない。その点、そっちには武具職人もいるし、サポート能力を持つ奴だっている。お互いで手を組もう」

「一体、何の為に?」

「君達も困ってるだろ? セア・キングダムの事だ。多分アイツ達にはストロギアのメンバーだけじゃ勝てない。クラウン・ナイトだけでもだ。だからだよ」

「まぁ、そうだな……。でも、本拠地はどうする?」

「本拠地は……、どうしよう」

「……俺に……任せろ」

と言ったのは眼帯をかけた男だ。

「……俺は武具だけじゃなく、建物も扱える。合併する事も、短時間で可能だ……」

「助かるよ、銀次」

この眼帯男の名前は銀次、そして武具職人なのだろう。
そして、見た目から、俺と同い年っぽい。

「まぁ、それで皆が納得するならストロギア・ナイトとして生まれ変わろう。皆、どうだ?」

誰も否定する人はいない。
こうして、俺たちはストロギア・ナイトという一つのチームになった。

緑髪の女は天音、メガネの女は直緒、料理が桜並みに美味かった女は理央、そしてクラウン・ナイトのリーダーの名前は新だ。

そして直緒と銀次は俺達と同い年、後の3人が蓮と桜と同い年だった。
本拠地の場所はストロギアの有った場所になったが、合併した為、さらに大きく、広くなった。

セアには手下がまだまだいるらしい。
俺達はまず、銀次に武器を作ってもらう事になった。



セアの部屋

「なんだか、面倒な事になっちゃったね。クラウン・ナイトと手を組むとは……。相当厄介だよ」

「大丈夫です。王の十二家来だけで倒せてしまうでしょう」

「当たり前だよ。分かってる、分かってるさ」

そうは言いつつも、セアはストロギアとクラウン・ナイトの強さを十分に理解しているのであった。