コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 【第14話更新!】依頼屋ストロギア【恋愛短編書きます】 ( No.63 )
- 日時: 2013/11/28 15:47
- 名前: 空銃 ◆QJMxOkeYCQ (ID: ncyYlurw)
- 参照: http://www.kakiko.info/upload_bbs/data/img/1228.png
第15話
セアの部屋
「銀次の武器だって……? 新と蓮にも作られるのか……。おい!」
銀次の武器を作る事をもう知っているセアは、女を呼んだ。
すると、すぐに女が入ってきた。
「何でしょうか、セア様」
「今すぐこの部屋に筋肉バカを呼べ、今すぐにだ!」
「で、ですがこの部屋にはセア様と私以外は入ってはいけない筈では……」
「いいから呼べ!」
「は、はい! かしこまりました……」
そして、数分後
「呼んできました、ドラン・グランです」
「セア様! 初めて本物のセア様を見るぜ……。どうして俺を呼んだんですかぃ?」
「お前に頼みがある。ストロギア・ナイトとセア・キングダムで戦う。お前に初戦を任せた」
「お、俺がですか! 嬉しいぜ、任せてください!」
「頼んだぞ、絶対に勝て」
一方、ストロギア・ナイト
俺達はストロギア・ナイトに戻り、銀次に武器を作ってもらう事にした。
俺は無能力だし、戦いに参戦しても足手まといになってしまうだけだろう。
だが、銀次に強力な武器を作ってもらえばある程度は活躍出来る筈だ。
「……お前ら全員に合った武器を作る。任せろ」
そう言った銀次はとても頼もしかった。
そして、部屋に入っていった。
「あそこは、銀次の鍛冶場だ。中には入らないようにな」
新が言う。
銀次がストロギア・ナイトの内部、外装全てを設計した為、自分の鍛冶場もちゃんと作っていたのだ。
数時間すると、鍛冶場の扉が開く。
「お前ら全員分が出来た。一人ずつ中へ入れ」
いつものような話す前の沈黙が無い。
仕事を終えた達成感からか。
「まぁとりあえず俺から行ってくるよ」
と蓮は言った。
蓮と銀次の話し声が外まで聞こえてくる。
「お前には鬼蓮弾の改良弾と、一つ武器を作ってやった。見てみろ」
「おお、ありがと! でも、これって刀だよな。銃弾もらったのに刀だと、どっち使えばいいのか分かんないよ」
「まぁ、ここを押してみろ」
「ここか? お、おお! 凄ぇ! かっこいいな!」
「気に入ったか?」
「マジありがとう!」
蓮が戻ってくる。
「やっぱり、クラウン・ナイトと手を組んだのは、こういう意味でも間違いは無かったな」
そして全員に武器が渡された。
俺の武器は双剣だ。
名前は、『ルナ・ガイア』と『ソル・ウラヌス』と言う。
とても軽いが、威力の強そうな武器だ。
皆自分の武器を眺めたり実際に使ってみたりしている。
すると、リビングのテレビが急についた。
「やぁ。依頼屋ストロギア、騎士団クラウン・ナイトの諸君。いや、今はもうストロギア・ナイトだっけ?」
「セ、セア!!」
蓮と新が同時に声をあげる。
この画面に映った、俺と同い年くらいの少年がセアなのか。
余り強そうではないが、実際の力は半端では無いのだろう。
そして、蓮だけでなく新もセアの事を知っていたのか……。
「君達に知らせがある。僕達セア・キングダムと、ストロギア・ナイトでゲームをしよう。世界の生き残りを懸けたね」
世界の生き残りを懸けた?
一体どういう事なのだろう。
「君達全員と僕の十二家来で勝負しよう」
「お互いのチームから一人だけ出して戦う。僕の家来が全員負けたら君達の勝ち、君達が全員負けたら僕達の勝ちだ」
「僕達が勝ったら、この世界と現実世界を破壊し、僕の王国を作る」
これはまずい。
セアが世界を破壊する事は聞いたが、こんなに早くとは。
俺達が何としてでも勝たなければ。
「君達が勝てば……。まぁいいや、それは君達が勝ったら伝えるよ」
「まず僕からはドラン・グランを召喚する。君達は誰を出すかな? 勝負は明日の午後12時丁度。全員ストロギア・ナイト内にいる事だ。転送能力を持った雑魚が確か上位グループの中にいたから、そいつを使って君達を転送する」
「全員が12時にいなければ、逃げたという事ですぐさま世界を滅ぼすから、覚悟しておく事だ」
すると、テレビの電源は切れた。
こんなに早くセア達との戦いが始まるのか。
「絶対に頑張ろう。きっと勝てるよ」
蓮の声に皆頷く。
そうだ、絶対に勝てる。
そう信じて、明日を迎える事にした。