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Re: 【ストラジ2更新!】依頼屋ストロギア【物語は急展開】 ( No.76 )
日時: 2013/12/06 21:32
名前: 空銃 ◆QJMxOkeYCQ (ID: ncyYlurw)
参照: http://www.kakiko.info/upload_bbs/data/img/1228.png

第17話

「みんな、準備はいい?」

桜が問う。
皆はそんなの当たり前だと言わんばかりの顔だ。

「よし、行こう!」

蓮が扉を開けた。
すると、奥には大きな玉座に座った少年、セアと、その右隣と左隣に5人ずつ、そしてセアの前に一人の男が立っていた。

「ようこそ、セア・キングダムへ。まぁ、こっちへ来なよ」

セアの言葉に、皆はゆっくりと前に進む。
玉座の近くに着いた時、セアの前に立っている男が言った。

「ルールは分かってるよな? 初戦は俺、ドラン・グランと、お前達の誰かが戦う! 早速始めるぞ! 俺は戦いたくてウズウズしているんだ」

「戦いたい、か。実に物好きだな。俺に任せろ。勝率は100%だ」

誠が言い放った。
その言葉にドランは少しムッとして

「何? 俺の力をなめているな? よし、セア様。早速ステージへ転送してくれ!」

「もうやるのか。早いなぁ。僕はもう少しストロギア・ナイトのみんなとお喋りしたかったのになぁ」

「ふざけるな! 俺達は遊びで来たんじゃねぇ!」

新が怒鳴る。

「おっと、ごめんごめん。そんな怒らないで。じゃあ、始めようか」

そう言ってニコっと笑うと、指をパチン、と鳴らした。
すると、今いた部屋が一瞬で別のものへと変わった。

外である。

「外の方が、戦いやすいでしょ? ほら、戦わない人は離れて」

ルールはルールだ。俺達は誠とドランから少し離れた。

「まず初戦は誠君とドランだ。用意はいいかな?」

「勿論。勝つ用意はできている」

「負ける気がしないぜ!」

「じゃあ、始めるよ。レディー・ファイト」

誠とドランはお互い動かない。
どう攻撃を仕掛けるかを考えているのか。
誠は能力で計算を終えている筈なのだが。

すると、ドランが攻撃を仕掛けた。
思い切り誠に殴りかかる。
誠はそれを軽々よけ、ドランを飛び越えた。

「危ないな。お前のパンチの威力は半端無い事は分かった。こっちも本気で行くよ」

「おう! 勿論だ! セア様の為に、勝つ!」

二人の戦いが、始まった。