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Re: 【第3話更新】依頼屋ストロギア【次回、慎の能力発覚?】 ( No.8 )
日時: 2013/11/04 22:07
名前: 空銃 (ID: NHSXMCvT)

第4話

俺は、連に言われた通り、2階の誠の部屋へ行った。
コンコン、とノックをする。

「連から話は聞いてる。入って」
中に入ると、たくさんの本と電子機器があった。正に秀才と言える。
誠だけでなく、凛と玲華、仁、そして楓がいた。

「やっほー慎! 能力見るんでしょ?」

「どんな能力かしらねー! 楽しみー」

「僕もワクワクするよ」

「かっこいい能力やとええなー」

勿論、本人である俺はとても楽しみである。
自分の能力なんて、考えた事なんて無かった。

奥には、机の上に大きなモニターと、手袋があった。

「これが、能力測定器だ。この手袋をはめて、目を瞑るんだ。」

「OK。早速やるよ」

俺は、言われた通りに手袋をはめ、目を瞑った。
頭にピピピッという音が響く。
2、30秒くらい経っただろうか。誠が言った。

「あ、もういいぞ。ん? どういうことだ……?」

俺は目を見開く。モニターには俺の能力が……





無い。 能力が測定できませんでしたの一言のみ。
何故だ! 何故俺の能力が無いんだ!

「え! 無能力者って、この世界には蓮しかいないはずじゃ……」

「蓮も無能力なの?」

「うん。何か色々事情があって、能力を開花出来なかったみたい。でも、最強の無能力者の異名を持つんだ!」

凛が言う。蓮も無能力なのか。という事は、この世界での無能力者は、現在判明している人では俺と蓮だけという事か。

「いや、でも無能力ってこの世界では1%に満たないからね。逆にレアだよ」

仁が言うが、嬉しくない。
まぁでも、そこまで珍しいのは驚きだ。

すると、下から蓮の声が聞こえた。

「おーい! そろそろ依頼達成させようか! とりあえずみんな下に降りて」

俺等は下に降りる。
もう桜と蓮は待っていた。

「今回の依頼はどっちも簡単だから、チームを分けて二つ同時に達成するわよ。それで、慎の能力は何だった?」

桜が言う。
水龍の撃退って、簡単なのか……。
俺の代わりに、楓が言った。

「それが慎、無能力やった」

桜と蓮が驚く。それほどまでに珍しいのだろう。
無能力で、これからやっていけるのか。
まぁ、蓮も無能力で数々の依頼をこなしているのだから、大丈夫か。

「何の理由もなしに無能力なのは、初めて見た……」

さっき凛が言ってたな。連には何か事情があったと。
まぁ、聞かなくてもいいか。

「まぁ、とりあえずチーム分けするか」


そして、チームが決定した。