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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 意地悪彼女とツンデレ彼氏の恋日記。【150突破あざます!】 ( No.25 )
- 日時: 2014/03/15 18:30
- 名前: 八田 きいち。 ◆8HAMY6FOAU (ID: 49KdC02.)
- 参照: 涼ちゃんは男の子なんでした。
今日は金曜日。
下校途中のあたし達を冷たい風が横切った。
「さみぃ……さすがに秋だな」
隣で涼が唸ってる。
その鼻はすこし赤い。
「涼、マフラーとかはないの。鼻赤いんだけど」
「えっ、嘘。み、みみ見んなよ、真月!」
鼻どころか頬も真っ赤に染めた涼を見て笑う。
夏が終わって、秋になった。
最近はめっきり寒い。あたしは結構寒いのは苦手な方ではない。どっちかっていうと、夏の暑さのほうが嫌いだ。
涼はあたしと反対で寒いのはとても苦手みたいだ。
「んー、涼。マフラー貸してあげようか?」
「はっ?!」
自分の赤いマフラーを取り外しながら涼に言う。
涼が風邪ひいたら大変だ。なんて、
いつもみたいに涼優先。相変わらず、あたしは涼が好きなんだろうな。
……。いや、別に今のは惚気とかじゃない。
付き合ってもう半年だ。いろいろあったけど、
うん。なんか、この前の事ですごく涼のことが好きなんだなって再確認したというか、うん。
「……え。」
「……」
温かいのがあたしを包んだ。
それは涼で。涼がぎゅうってあたしのことを抱きしめてる。
「え、ちょ。涼?」
「ぎゅー……」
なんだそれ?!可愛いだろ?!
顔が熱い。人のこと言えないや。
あたしも真っ赤。
「真月が風邪ひいちゃうからマフラーいらね。俺は男だし、真月は女だろ?男のほうが強いからなっ」
「……あ、うん。え?!」
「なっ、なんだよ?!」
涼が、男の子だ。
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