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Re: 意地悪彼女とツンデレ彼氏の恋日記。【オリキャラ募集】 ( No.6 )
日時: 2013/10/23 13:56
名前: 八田 きいち。 ◆8HAMY6FOAU (ID: Xo.SINAM)




「涼ちゃん、『あーん』してよ」
「……は、はぁぁあぁぁあぁあっ?!」


俺はつい最近、クラスメイトで隣の席の神谷 真月と付き合い始めた。
一年間の片想いをして、やっとこさ告白をしてこ、こここ恋人になったんだけど……。


「ばっ、馬鹿お前っ!!公衆の面前でなんてことさせようとしてんだよ!?」
「えー?周りのカップルを見習いなさいよ、涼ちゃん」
「ぅぐっ……」


意地悪く笑う真月。
そんな表情にもドキッとする。

今、俺たちは駅前のアイス屋に来ていた。
放課後デート……というやつだ。
『デート』とか……初めてなんだよな。
付き合って、初めて……


「涼ちゃん?どーしたの、顔が真っ赤だよー?」
「う、ううううるせーよっ!!」


初デート。
そんな単語にドキドキして、
顔赤くして。

俺は女かよっ!!


「で?涼ちゃん」
「……なんだよ」


前に座る真月は俺の顔をじっと見つめて言う。


「『あーん』してくれないの?」
「………………」


正直に言うとものすごく恥ずかしいし、
今すぐにでも逃げ出したい。

だけど。

真月の、困ったようなそんな笑顔なんて見たくない。


「……分かった」
「え?」


イチゴのアイスクリームをスプーンですくう。
それを、真月の目の前にもってきて言った。


「……あ、『あーん』」
「……」


真月は俺の差し出したアイスクリームにゆっくりと、
口にいれた。


「ど、どうだ?」
「……うん。美味しいよ、涼ちゃん」


ニッコリとそう言った真月の笑顔は、
やっぱりすごく可愛くてドキドキした。







放課後デートは甘くアイスクリームで。


『恥ずかしいけど、お前が嬉しそうならいいとか思う俺って……』