コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 秘密 ( No.102 )
日時: 2013/11/10 21:32
名前: 雪 (ID: XvkJzdpR)

撮り終わるとやっとやってきた電車に乗る。

仕方無いのでアリスの帰り道のお金を持つこととなった。

「ごめんね、ケイ。」

「別に良いよ…アリス。仕方ないし…」

「ふふっ…そうね。」

また…そんな顔…見たくなかった。

でも少しばかり嬉しかった。

この気持ちに向き合うと決めたら…少しは吹っ切れた。

リン…負けないからな。

アリスは…僕だけのものだ。

僕が見つけた。

コトンッ

何かが僕にもたれかかってきた。

アリス…もう寝たのか…遠出で疲れたんだろう。

「全く…」

片手でマフラーを外す。

マフラーのように見えるが実はボタンが沢山ついていて、留め方でポンチョやベストに変えられる。

今はボタンを留めていないが片手でそれを広げるとアリスにかぶせる。

アリスから甘い香りがする。

「無防備なんだから…」

そう言って目を閉じたケイの顔はほころんでいた。

そして気付かぬ間に眠りについた。